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LUZの熊野古道案内

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2012年 09月 15日

熊野の旅 そもそも観光というものは

 日本では、地域振興というと、必ずと言ってよいほど「観光」を救世主的に持ち出して錦の御旗にします。
 ここ熊野市は、国立公園もしょっぱなに指定されたし、どうしようもなくなった頃に「世界文化遺産」にも指定されました。
 景色もきれいです。普通には観光に行けないような「楯が崎」や「大丹倉」なんてのも数に入ってきます。
 それらも良い所には違いないのですが、まあ、水増しなんですね。
 素敵だと言っている本人が、そんな場所が群馬や栃木の山の中に在ったとして、わざわざ行くかといえば行かないでしょう。他に行く場所が無い月の世界なら別ですけどね。

 そもそも、観光というものは生活に余裕が無くては思い立たないし、実行に移せないものです。
 私も、年金が全部支給される前の時期には山も金にならないし、税金まで滞納する事態に陥り、観光なんて頭の片隅にも浮かんできませんでした。
 今は、少し金銭的にも精神的にも余裕が出来てきたので、「どこかへ行きたい」と言う虫が騒ぎ出しましたけどね。

 昔から、世の中が少し落ち着いた時に、「旅」が盛んになるのです。
 今に比べれば苦しいはずでも、それに「信仰」が結びつくと、「苦しさから救われよう」と、金を出し合ってでもお参りに出かけたらしいです。
 でも、その原動力の「信仰」も今では「教祖様」に身の心も全財産も捧げちゃう、現世でも来世でも救われない物が流行りますからね。

 日本の労働者の1/3が派遣・臨時社員…
 世間で言う、一番安定して楽だと言われる公務員の4割が「非常勤」などと冠が頭に付いた、いつでも首の切れる職員と言う時代です。
 この事実は報道さえされませんけどね。
 食のある人でも、働いているからと言って、遊びに行くなんて余裕は無いのです。
 だって、来月の保証が無いのですからね。
 そして、25%が老齢者、年金生活者…
 それも、7万円を切る国民年金の人が多いし…
 昭和の40年50年代とは様子が違うのです。
 この下り坂はこの先も続くのが確定しています。
 高速道路が出来ようと、旅に出る人が激減するわけです。

 こうした背景に目をつぶって、少し前までは3300…平成の大合併で2000ほどに減ったとはいえ、ほぼ全自治体が「観光振興」の大合唱しているのです。
 観客は同じ自治体の中の人ばかり…
 自分たちも一時期のように旅行に行かなく…いや、行けなくなっているのに、行政のがなり声を聞いて、自分所だけが観光地のような錯覚に陥っています。
 「井の中の蛙」と言えば怒られるでしょうけど、それなりに日本と世界を見てきた一人として、少々の策を労してもさほど効果が無いことだけは分かります。
 5年10年に一回、それも近場で済ませなくてはならない人が増えていますが、その対極ののべつ旅行に行く層もあります。
 人口の半分余ってが大都市に集まった時代なので、前の層は都市近郊や都市の真ん中のレジャー施設で満足します。いや、するように洗脳されています。
 飛行機が汽車より安い時代ですし、一ドル80円の時代なので、後の層はホノルルより遠くて高い日本の僻地には来ないで海外に飛んじゃいます。

 自分に置き換えて考えれば分かると思うのですが…
 そんなことは口が裂けてもいえないのでしょうかね?
 成功例とされている物でも、内情はひどい所が多いのですけどね。
 行政側は「観光振興」に御旗を建てれば1億・5億の金を垂れ流して箱物を作られるし、選挙運動の出来ますからね。

 昔なら、「信仰」がもっと働いたのですが、今は「末法」の時代らしく仏や神と人との関係が薄れています。
 神々の里、補陀落浄土の入り口…熊野の地も魅力が無いようです。
 女性誌が推薦する「パワースポット」の一つに過ぎませんからね。
 でも、「末法の世」だからこそ、熊野の地は救いの場所かもしれませんよ。
 そのおかげか、熊野の人はこんな時代でも、何も言わず「極楽トンボ」よりも平穏に暮らしているようです。

 かつては一揆の本場だったのですが…
 「物言えば殺される」と言う恐怖がDNAに刻まれたのかなあ…
 私は一貫して物を言っていますが、お代官様に殺されるなんて事無しで生きています。
 一揆の後の打ち首の場所を観光地にするより、先人の気概を受け継いだ方が良いかもしれません。
 都人のまねをして、熊野古道や神社を歩いて見せても所詮は紀州の山猿なんです。
 かつて、熊野や北山はこうだったのだ…と、筵旗の行列を見せる方が迫力もあって受けるかもしれませんよ。
 もし受けたとしても、二年もすると全国でやるでしょう。
 日本中、一揆だらけでしたからねえ…
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-09-15 11:04 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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