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LUZの熊野古道案内

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2012年 09月 07日

熊野の旅 今 鬼ヶ城は…

 鬼ヶ城は熊野市の看板になる名勝の地です。
 去年、通称・「鬼ヶ城センター」と言う建物を取り壊しましたが、 特別天然記念物に指定されています。
海底から隆起した奇岩が続く約1Kmの磯場が「鬼ヶ城」とよばれ、昔は鬼が住んでいたといわれます。
 日本中にある、鬼ヶ城・鬼が島の一つです。
 ここは、実際に「多蛾丸」と言う海賊の本拠地、木本の磯になります。
 メインになる千畳敷と言う所なら住めないことは無いですが、台風には避難しないと高波にさらわれます。
 ここは結構海抜はあるのですが、何しろ、熊野灘に直接面していますから、ここにあった土産物屋の屋台は幾度と無く流されています。
 店をやっていたおばさんも何度も命がけで逃げていました。

 もとあった建物を、作ったのは南海電鉄系の会社でした。
 紀伊半島の開発を南海電鉄と近畿日本鉄道が争っていた頃です。
 戦後の復興も進み、レジャーブームも起きかけ。田中角栄の日本列島改造論なんてのももてはやされた時代があったのです。
 鬼ヶ城は南海が利権を握ったので、近鉄は外側に小さめの食堂と宿泊施設を持った、「近鉄ロッジ」なるものを作っていました。
 そちらは早々と引き上げていったのですが、鬼ヶ城の入り口を押さえた南海の「鬼ヶ城センター」は売店・食堂・宴会場・浴場まで備えた大規模な施設だったこともあり、引き上げるタイミングも無く、別会社に切り離してずっと存続してきたのです。
 それを支えたのは、木本の旧家でしたが、家が傾くような赤字の連続だったようです。
 最後は熊野市に譲渡されたようで、有志が作った会社が運営しましたが黒字になるわけも無し…

 取り壊して、新規に同じように、売店・中食堂・大食堂・宴会場を抱えたレジャー施設を熊野市が建てています。
 24年度予算ですが、中身などがいささか納得できないので、予算に反対しました、
三人の反対では止まる訳も無く、工事が着工されています。

 なにしろ、業績予想が「年間100万円の黒字」という、子供だましのような計画なんです。
 私の予想では、隠れ補助金などを入れると「年間2000万円」ほどの入れ込みになる施設のはずなんです。
 残念ながら、この施設ができたからと言って鬼ヶ城への入り込み客が増えるとは思えませんからね。
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 三重県が作った「里創人熊野倶楽部」、熊野市が今年オープンさせた「お綱茶屋」、その前に作った駅前の「観光公社の土産物屋」、それだけでも負担になっているのが現状なのですけどね。
 昔からある「瀞流荘」なんてのもありますしね。
 ここのそうした施設は全部お役所が作ったものです。
 減価償却も、借金の利息も、固定資産税もなし、家賃も無しで大赤字…
 行政の無責任さを形にしたような建物が出来つつあります。
 設計にもクレームを付けた複雑な建物なので、基礎の鉄筋工事もややこしそうです。
 ここの基本計画も花の窟同様、トップと仲の良い東大出のお偉い教授が基本計画を作ってくれました。
 ついでに、運転手が怖がる駅前の道もその先生のお知恵だそうです。
 「お綱茶屋」の売り場的でない売り場とかも…
 おかげで、すっかり、東大が嫌いになりました。
 東大にあらずんば人にあらず…
 まさか!

 
熊野市周辺地図です
 
tabi

by je2luz | 2012-09-07 09:30 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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