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LUZの熊野古道案内

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2012年 09月 05日

熊野の旅 9月は長月

 今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
素性法師
 と言うことで、今も昔も秋になると物事はそこはかとなく寂しげになるものらしいですね。
 古今集とかの時代の「長月」は今の10月…
 秋も深まって風情も感じられる頃ですしね。
 今の9月だと、残暑の中でぐったり…
 恋どころではないかもしれません。

 壷坂霊験記ではないですが、この辺は田舎ですから夏でも涼しいです。
 35度なんてまずならないのですが、この気候になれた人間は30度に近づくだけで…
「まあ 暑いのし!」
「茹だってくみたいじゃのう!」と言うことになるのです。
 
秋風の吹くのも結構早くて、8月には感じられます。
野蛮人は野生の頃の本能がたくさん残っているので早く感じるのですね。
体の毛に産毛が増えるわけではないですけど…
日の光も白くなってきたし、空も高くなってきたし…
 見渡せば、秋だらけなのですが、まだ暑いです。
 でも、熊野古道を歩けば秋の花が咲き始めていると思いますよ。
 雑木山が少ないし、キノコはあまり生えませんけどね。
 日本で一番初めに赤松が枯れ始めた地方ですから、マツタケなんてほとんど無くなっています。
 私が高校の頃までは、市木とか神木の人が天秤棒に吊るした目籠にマツタケを一杯入れて木本に売りに来ていましたね。
 今だと、数十万とかの商品ですね。
 夕方歩いて帰るなんて危なくて仕方ない売り上げになるのですが、その頃はそんなに高くなく、すき焼きにまでマツタケが入っていた物なのです。

 熊野は僻地なので進駐軍はほとんどやってきませんでしたが、進駐軍より始末の悪い、松くい虫・線虫がアメリカからやってきたのです。
 いまだに、そいつらは引き上げて行かないで、松を枯らし続けています。
 若いうちはいいのですが、歳を取ると根っこを少しやられると枯れちゃいます。
 品種改良で耐性のある物を作るんだ…と、言われてから半世紀になりますが、できたと言う話は聞こえてきませんね。
 遺伝子操作をやってまで松を守る気は林野庁には無かったようです。
 熊野の味というより、日本の味が消えちゃいましたね。
 庶民がマツタケの香りを忘れないで居られるのは、「永谷園」さんのおかげかもしれません。

 松林のほとんど無い山間部では、マツタケの生える場所は「子供にも教えない」大変な秘密だったのです。
 だから、山で育ったのですが、マツタケは二度ほど採っただけです。

 そうそう…
 9月は秋だからマムシは居ないだろう… などと言う考えは甘いです。
 道を歩いているうちは問題ありませんが、変な色気を出して谷に下りるなどは止めた方が良いです。
 昔と違って、「マムシにかまれたら死ぬ」とは言わなくなりましたが、体質によっては命取りになるのは変わりません。
 青大将などの里の蛇は激減していますが、マムシは山の蛇なのであまり減っていないそうです。
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熊野市周辺地図です
 
tabi

by je2luz | 2012-09-05 09:24 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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