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LUZの熊野古道案内

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2012年 09月 03日

熊野の旅 今年の秋は…

 今年の秋は秋刀魚の不漁が予測されているようです。
 三陸沖辺りの海水温が高いので下りて来ないのではないかと言うことです。
 一番最初の根室沖とかは大丈夫なのかな?

 普通の人にとっては根室沖でたくさん捕れて、長く創業できれば、おいしい秋の味覚は確保されます。
 でも、ここ熊野では、生食用の北海道・三陸・銚子沖の脂たっぷりの物のほかに、脂の無い遊木の秋刀魚も必要なのです。
 これが捕れないと地場産業の一角が崩れます。
 「さんま寿司」「さんまの丸干し」この熊野の産物の横綱級が欠場することになりますからね。

 海水温を下げるには、日照時間を減らし、雨を降らし、かき混ぜるしかないです。
 そんな大作業が出来るのは、「台風」だけですね。
 三陸に抜けるコースを走る台風は東海・関東に大きな被害をもたらすものになります。
 秋刀魚のために期待する訳には行きません。
 秋刀魚だけではなく、「戻りかつお」なんて回遊魚にも影響は出てくるのでしょうね。

 今は年中秋刀魚が店先にあります。
 生の物、一塩物、丸干し、みりん干し…
 季節感がなくなっていますが、それでもテレビも新聞もスーパーの売り場も、新物が揚がると大きく扱います。
 ぶっちゃ桁話、今年の新物なのか去年の最盛期の物か分かりませんけどね。
 それでも、なんとなく、秋が来た気になりますね。

 七輪に火をおこすのは面倒だし…
 グリルで焼くと後が大変だし…
 焼いて売っているのは嫌だし…
 こんなですから、なかなか、脂たっぷりの秋刀魚にありつけません。
 学生時代は「おふくろ」なんて店で季節の秋刀魚や鯵を食べていましたね。
 安いし、後のことを考えなくていいし…
 今でも、都会のサラリーマンの方がこんなの食べているのではないでしょうか?
 熊野にあったその手の店は閉店しちゃいましたね。
 小料理屋では高いのでしょうね。
 
 そろそろ、新米も出回るし…
 「小あじのたたき」のシーズンでもあります。
 「たたき」は本当に叩いて作ります。
 腸と頭と皮を取った鯵を骨ごとまな板の上で叩きます。
 二丁の包丁でトントントントンリズミカルに叩くのです。
 もちろん、潰すのではなく切るのですから包丁も良く切れないとおいしい叩きは出来ません。
 見かけは灰色っぽくておいしそうには見えませんね。
 今では、ミキサーとかミンサーなんて機械で作ったのが売り場に並んでいますが、「切る」のと「かき混ぜて潰す」のでは味が変わっちゃいます。
 見かけは一緒ですけど…
 これに、出始めの青いみかんの「みかん酢」を掛けて食べるのが昔の食べ方です。
 昭和40年ごろまでは木本の町を夕方歩くと、町中の家から「トントントントン」鯵を叩く音が聞こえたものです。
 どこの家にも出刃包丁は二本あったと言うことです。
 鯵を開くためなど用のものすごく小さな出刃包丁もあったものです。
 刺身用の「たこひき」や「柳刃」も必ずあったものです。
 そうした、熊野の食も根底から崩れています。
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熊野市周辺地図です
 
tabi

by je2luz | 2012-09-03 11:59 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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