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LUZの熊野古道案内

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2012年 08月 29日

熊野の旅 ここは農地だから 金山パイロット跡

 日本には乱開発から農地を守るために、「農地法」があります。
 土地は「宅地」「農地」「山林」「雑種地」などと用途別に仕分けられています。
 その中で、食料を作り出す農地は戦後一貫して宅地や工場用地として転用しようと言う動きが強かったのです。
 農地は平坦な所に多く、広くて平らな土地が用意されているからです。
 無秩序に開発されたのでは、食糧生産が出来なくなるし、転用されなかった農地も使えなることも起きるのです。
 だから、「農地法」と言う結構厳しい法律で守ってきたのです。
 ちゃんとした目的でも、地元の農業委員会の審査を得てやっと転用できるという物で、中々、うんと言わないのが農業委員なのです。
 田舎の百姓さんが転用しようと言うのは分家・隠居の家を建てようなんて細かいのが多いのですが、それでも、中々進まない物なのです。

 都市近郊では、これを曲げようと、ディベロッパーとか言う連中は、地方議員から国会議員まで使って押し曲げようとしたらしいです。
 何しろ。工場用地とか宅地に化ければ価格が何倍どころか数十倍に化けることもあったのですからね。

 一番転用しにくいのが、主食を作る「水田」です。
 すごく当たり前の感覚でしょう。
 この辺の田圃だと一枚一枚が平らでも、中々何千坪なんて平らな所を作れませんが、都市近郊の平野部だと、見渡す限り平らな田圃があるのですから、保護しなかったらぼろぼろの国土になったでしょうね。

 今年の5月、市内の視察のときに訪れた、金山の元蜜柑園、今は高規格道路の残土捨て場になっているところに、実に丁寧なマウンドが作られ、実に丁寧に等間隔にひまわりが植えられていました。
 その時の写真は5月31日のブログの三枚目にあります。
 予算項目は「公園化計画」かと思いますが、この「残土捨て場」はパイロット蜜柑園と言う農地だったのです。
 急遽、」廃土捨て場になったのですが、地目変更が出来ないうちになし崩しに埋め始めたのです。
 地方自治体、熊野市といえども、無届、無許可転用は出来ません。
 だから、花畑と言うことで、馬鹿金を掛けてマウンドを作りひまわりを植えたのです。
 全国あちこちで、悪徳宅地造成業者が行政に叱られて、一旦何かを植えたなんてのを見てきましたが、それに類する物ですね。
 民間だとうんと叱られるでしょう。
 しかし、叱る係りの中央省庁の出身の市長が座っていますから、問題は収まりよいでしょう。
 原子力の事故ほどでもないですからね。

 と言うことで、気になったので、一昨日、個人的に現地を見に行ってきました。
 山を削った赤土を盛り上げたマウンドに植えたひまわりですから、立派に育つはずもありません。
 でも、少し遅かったので花はありませんでしたが、荒涼としたマウンドの上に「ひまわりの花の残骸」はありました。
 草丈、40cmほど、花の大きさ推定10cmほどです。
 ワイドレンズでは…
 と、言うより、肉眼でもそこにひまわりが植わっていたと言う予備知識が無かったら見えないかもしれません。
 これが数十万ほど掛かった事業の結末です。
d0045383_8451113.jpg

 担当課によると、国土交通省が残土を早く埋めたいと言うので、ひまわりの手入れを中止したのだそうです。
 誰も見ない所の花畑に無駄な労力をあれ以上入れなかったので少しはましだったと言えるのでしょうかね?
 で…
 結果は搬入が無かったのだとか…
 とにかく、不思議な事だらけの高規格道路工事とその関連事業なのです。
 ここには小沢さんとか角栄さんは居ないはずなのに…
 
 今日はここで止めて置きます。
 まだ少し続きはありますけどね。

 5月31日のブログは…
 http://je2luz.exblog.jp/15953661/

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-08-29 08:49 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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