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LUZの熊野古道案内

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2012年 08月 20日

熊野の旅 色花火が減った

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 花火は化学の「炎色反応」を利用して色を出します。
 食品は色素を使って色をつけますが、花火の場合、火が付いて高温になるまで、どの色の玉も黒っぽい火薬の色です。
 リチウム - 深紅色
 ナトリウム - 黄色、
 カリウム - 淡紫色、
 カルシウム - 橙赤色
 ストロンチウム - 深赤色、
 バリウム - 黄緑色
 銅 - 青緑色、
 ホウ素 - 黄緑色
 リン - 淡青色、リン酸イオンによる反応
 などというようなものが混ぜられています。
 もののよってはかなり高価だし、微量だから問題にならないでいるけど、「空からばら撒いているの?」と言いたい元素もありますね。
 子供の頃から、「ストロンチウム」などと聞くと「放射能」を連想したりしました。
 いくらなんでも「放射性ストロンチウム」は使ってはいないでしょうけどね。
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 爆発させる火薬も少しは進歩しているのかと思いますが、星の入れ方などは「伝統」と「工夫」で手作業と勘でやっているようです。
 花火工場は爆薬を扱っているので爆発事故はつき物です。
 熊野もこの花火大会が古くからあるので、「和田かん」と言う花火屋師が一軒あります。
 何度か事故もおきていますが、命がけみたいな作業で綺麗な花火を作っています。
 ここの伝統だった「連星」と言う落下傘を使った花火が近年あまりやられません。
 少し地味な花火ですからね。
 それに、風任せで落ちてくるので、海風のときは燃えながら陸に落ちてくるので危険も伴います。
 観衆も多いので浜に落ちてきても思うように逃げられませんからね。
 町まで来ると火事もあるし…
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 花火のときの風向きでいろんなことが起きます。
 東方向からとかの浜風だと、火薬の出す煙で花火がまともに見えず、煙が明るくなったときの色合いで、「赤い花火」「白い花火」などと分かるだけなんて時もありました。
 浜風風が強くて、花火の玉の紙で作ったお椀が我が家の庭に落ちてきたこともあります。
 狂ったように火玉が走る花火では、燃え盛る火の玉が屋敷まで届いたこともあります。
 仕掛けの筒が倒れて、艦砲射撃状態になったこともあります。
 「鬼ヶ城大仕掛」では毎年のように背後の山が出火します。
 それでも、大きな事故も無く100年以上続いています。

 近年の傾向は、「明るい花火」「派手な花火」が主流です。
 技術の割に地味っぽくなる、「菊咲き三色変化」などというおとなしい色物花火が減りましたね。
 一色の花火なら、団子を丸めるだけですし、二色だとあんこの入ったお饅頭です。
 三色ならその上にも皮を被せます。
 さらに、厚さが一緒で無いと、一斉に色が変わるという美しさが出ません。
 一発の花火で同心円状に色を変えるのでも、玉(星)を同心球状?に入れなくてはならないし大変な作業です。

 「同じ値段なら派手な方が…」
 スポンサーもそう考えるでしょうね。
 一発ずつ丁寧にあげるのではなく、仕掛け花火の「裏打ち」として上げられるので、全体の構成で見せちゃうってところもあります。
 この20年ほどなのでしょうか?
 「色花火」が随分減りました。
 まあ、私もじっくり鑑賞する方ではないのですけどね。
 でも、動かない写真を取る立場からすると、白い花火って楽しくないのです。

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-08-20 09:47 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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