お盆・花火…
この一週間は熊野市の人口が増えます。
普段は19000人ですが、お盆には30000人にはなり、花火当日は10万を越します。
どこの町の水道事業でも、「給水計画」と言う物を立て、人口の増、一人当たりの消費量の増、季節変動…などを考慮して給水量を決めています。
日本は「瑞穂の国」で水稲文化が発達するほど水には恵まれる所が多いのです。
その分、水には贅沢になっています。
昔は井戸水、沢水ですから、蛇口をひねればいつでも好きなだけと言うことが無かったので、もっと水を大切にしたのですが、「上水道」が日本人の「水信仰」を壊したようです。
熊野市も初期の長期計画では人口も増える、一人当たりの消費量も増えると言う計算で水の確保をしてきました。
旧木本町が持っていた新田の水源では全く足りないので、「大泊」「井戸町宇井」「有馬町・産田」そして「久生屋・大前池」と川の伏流水をくみ上げる水源を確保しました。
水の使用量が増えないので、表流水だった木本・新田水源は廃止し、久生屋・大前池は使用しないままでやってきました。
何しろ人口の1/3が消えたのですからね。
しかし、田舎ではお盆と正月には人口が増えると言う宿命があります。
人口が倍になって当たり前と言われています。
熊野市の場合、それくらいの水量も給水能力もあります。
ものすごい日照り・旱魃で無い限り大丈夫なのです。
ところが、今年はそうは行きません。
去年の台風12号でやられた「井戸・宇井水源」の浄水・給水施設が完全復旧していません。
産田水源も破壊されたままです。
片肺飛行のような状態でも普段は問題ないのですが、「花火」が厄介なのです。
水道の生水をじゃんじゃん使うのを見かけるわけではないですが、十万を越す来客を受け入れると、やっぱり水道使用量が跳ね上がります。
半日あまりの時間ですが、大泊水源のタンク、宇井水源のタンクが満水の状態からでも耐えられません。
下手すると水が濁ったり断水することも起きます。
せめて、花火当日の朝、これらのタンクが満タンになっているように節水してくれないと苦しいはずです。
水道課は連日「節水のお願い」を流していますが、このところ雨も降るし、市民にはもう一つピンと来ないようです、
水害から一年…
現場を見たこともないし、普段は問題は起きないし…
止まればありがたみは分かるのですが…
花火まで、天気がぐずつき気味だとか…
スッキリしないと海水浴も駄目だし、水物も売れないし…
良くは無いのですが水道課職員はほっとしているかもしれません。
せっめて、前日の16日と当日の17日を節水してほしい物です。
熊野市周辺地図です