LUZの熊野古道案内

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2005年 08月 29日

熊野の旅 番外 大峰山・役の行者

 大峰山は入り口は普通の山ですが奥に進むと段段険しくなります。
 大峰山(八経ヶ岳・はっきょうがたけ1915m)、.山上ヶ岳(1719m)などの奥吉野から熊野に通じる山並み全体をさすのだそうです。
 地図の上では八経ヶ岳が大峰山となっていますが、いわゆる「大峰山」は山上ヶ岳のことだそうです。地図だけを頼りに山に入ると違う山に登ることになります。それに、この一帯の山は頂上付近が平らでも中腹に断崖絶壁のあるところが多く、先達なしで迷い込むと大変なことになります。
 こうした険しい山岳地帯にルートを開き修行道場を開設したのが「役の行者」(えんのぎょうじゃ)ですが、この大変な行者さんも人の子です。どちらかというと今流の秀才なのかもしれません。
 と、言うのも、役の行者が大峰山に入って修行する間、息子の無事を祈って、女人禁制の結界のすぐそばまで母親がついてきていたそうです。なんだか今の大学入試や学生スポーツのような感じです。女人禁制にしなかったら、どこまでついて行ったやら・・・
 『母公堂』というお堂がありますが、そこがご母堂様が無事を祈って篭っておられた所だそうです。
 日当たりの悪い、いかにも寒そうな場所です。母親の愛情というものが感じられる場所でもありますし、いかに聖人と言えども母親にとっては『子供』なのですね。一面滑稽とも取れます。
 一般に登山ルートは吉野郡川上村からのルートになりますが、この母公堂のところで道が分かれ片方は天川村方面へ、片方は大峰山の結界へと向かいます。
 大峰山も近年復活してきたようですが、一時は本当に限られた行者さんだけが入るさびれかけた時代があったようです。
 結界の入り口にはびっくりするほど大きなお墓群があります。ここに葬られればご利益があるのでしょうかね。
 結界の入り口付近は残念ながら樹齢の若い人工林です。結界の位置を変えることはできないでしょうし、伐採を止める事も出来なかったのでしょうね。都会の方ならうっそうとした・・・と思えるかもしれませんが、あと100年しないと有り難味は出ませんね。女の人にとってはここから中には入れないので、大峰山の重みがいささか削がれるような気もします。
 この女人禁制もずいぶんもめた歴史がありますね。宗教上のことなので法律の及ばないところです。参道を通らないで山に入ればどこからが結界やら・・・特に鉄条網で囲っているわけでもなく参道に小さな鳥居と石塔があるだけです。結界内にも人工林が随分ありそうですが、果たして全域男性だけで管理してきたものらや???



by je2luz | 2005-08-29 03:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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