LUZの熊野古道案内

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2012年 08月 02日

熊野の旅 有馬田圃は…

 昨日、オレンジロード・県道熊野鵜殿線?の有馬の部分を通りました。
 周りの田圃は、もう穂が出ています。
 そうですよね。
 お盆を過ぎれば稲刈りなんですから、もう穂が出ていて当たり前なんです。
 この有馬田圃は下の方を「山崎沼」と呼ぶように沼地なんです。
 産田川が海に出られなくてうろついた形跡の部分で、恐ろしく水はけが悪いのです。
 河口は御浜町との境、志原尻(しわらじり)になります。
 この部分は波が荒くなると砂利によって塞がれる河口閉塞が起きるのです。
 大雨を伴っていて、川が増水していても、落差の無い川なので砂利を押し出す力が少なく、波が砂利を押し上げる力の方が強くなるのです。
 川の水は出てゆかない、塩水はどんどん入り込む…
 有馬田圃は河口から離れているので真水ですが、河口に近い所では塩害も出ます。
 これを防ぐために、七里御浜の川には「樋門」が作られています。
 でも、冠水は防げません。

 台風が来ると冠水する田圃ですから、一日でも早く稲刈りを終わりたいのがお百姓さんです。
 8月だって台風が襲ってくることもありますが、確率からするとかなり助かります。
 去年の12号台風は9月頭でしたが、かなりの田圃は収穫を終えていました。
 このはるか沖合いを西に進んだ昨日の「台風10号」みたいなやつでも、まっすぐ来たら、間違いなく冠水します。
 冠水しなくても頭が重くなった稲がぐちゃぐちゃに倒れて稲刈り機で刈れなくなります。
 台風ひとつで大変なことになるのです。
 水さえ確保できていれば天気が良い方がうれしい物なのです。
 それでも、夜に気温が落ちてくれないと、味が良くならないのだそうです。

 私が子供の頃には…
 「お米は南方の物なので暖かい所でよく出来ます。」
 「四国では二毛作まで行われます。」
 「北海道では米は採れません。」
 などと習ったのですが、今では北海道の米生産量が日本一に…
 温暖化が進むと、米の産地はどんどん北に移るそうです。
 すでに、九州とか南方では米粒が白く濁る症状が出てきたようで、品種の変更が必要なのだとか…

 この近くでも…
 昔は「飛鳥の田圃では米の取れも少ないし…」
 などといわれていましたが、今では…
 「飛鳥や五郷の米の方がうまいのし」と言われるようになってきました。
 昼間の気温はあまり変わりませんが、夕方から夜の気温が3度も5度も違うのです。
 米だけではなく、トマトやキュウリ、茄子などの味も山間部の方が良いのです。
 「高原野菜」ってことですね。
 でも、家庭菜園では冬場に物が作れないより、「年中野菜の取れる町」の方がありがたいですね。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-08-02 10:12 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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