LUZの熊野古道案内

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2012年 06月 15日

熊野の旅 文化財

 世の中には「文化財」という物があります。
 よく分かったような分からないようなものです。
 線引きが難しいからですね。
 骨董品屋の店先にも指定された文化財より貴重だとか優れたものもあるでしょう。
 もちろん、こんな類の中には偽物も混じっているのでしょうね。
 ほとんどの方は覚えていないかも知れませんが、「応仁の壺」というのがありました。
 そうそうたるメンバーが審査して国の「重要文化財」に指定した壺が偽物だったという事件です。
 そうした事件が起きるほど鑑定も難しいと言うことでしょう。
 物が具体的にあってもそうなのですが、無形文化財とか民俗文化財となると基準なんてあって無いようなものでしょう。

 熊野市でも市が独自に指定した文化財が沢山あります。
 私の手元にある「熊野市の文化財」(平成2年3月発行)には平成元年八月一日現在のリストが載っています。
 有形文化財   8件
 民俗文化財 無形 1件
         有形 10件
 他にも記念物とか、市準文化財なども沢山あります。
 そして、これ以降も指定された物が増えているようです。
 そちら方面に取り立てて興味がある訳では無いのですが、日本の神様始まりの地にしては文化財は少ないようです。
 古すぎて、縄文式とか弥生式になっちゃうのでしょうか?

 この当時の無形民俗文化財は飛鳥町神山の「ジャジャック盆踊り」だけです。
 この後で追加があったようで、木本祭の「六方漁列」もそのようです。
 前にも触れましたが、ここ木本には「お殿様」は一度も居ませんでした。
 紀州藩の「奥熊野代官所」が置かれていて、官僚のお侍さんは派遣されていましたけどね。
 和歌山のお殿様が来るには遠すぎるので遊びにも来ていないようです。
 殿様が目黒でサンマを手ベル話はあるけど、遊木にサンマを食べに来た記録は無いようです。
 遊木のは「サンマ」では無く「サイレ」なんですけどね。
 お殿様は居ないし、大名行列も通らない木本で「奴さん行列」があるのです。
 なぜ???
 と、思わない方がおかしいです。

 この行列のお手本は岡崎の辺りのようです。
 私が昔聞いた話では、岡崎の物を見て「あれは面白いからやろうぜ!」と言うことで木本神社の祭りの出し物に加えたと言うことでした。
 今の公式見解は…「紀州本藩であった木本が廃藩置県で縁が無くなり寂しいから、その名残を残すために始めた」と言うことらしいです。

 元々無かった所ですから、道具もどうしても偽物になりますね。
 毛槍・長持などは良いにしても、火縄銃などは木製のお粗末な物です。
 昔は中学三年生が歌舞伎のような白塗りの顔に隈取りを書いてそこそこ格好付いたのですが、子供が居なくなって小学校の低学年まで歩くようになったので余計に格好付きにくくなったのです。

 この六方も「無形民俗文化財」とかで、補助金で道具を新調するようです。
 役所側も大義名分の説明部分で歯切れが悪くなるのは、その成り立ち故でしょうね。
 新宮なら新宮城にお殿様が居ましたけどね。

 琴似の秋に行われる「花の窟・錦の御幡献上行列」の方は一応「続紀州風土記」とやらに記述があるようですから、復活して十年も続けば民俗文化財かも…
 こちらもしっかり補助金を貰ってきています。
 元のお金は同じようです。
 色んな金ってある物です。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-06-15 12:47 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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