熊野市周辺の紀伊半島は地形が結構複雑です。
前が海、後ろが山・・・と書けば単純なのですけどね。
平野部なんて無いのですし・・・
それでも、山の斜面は西南向きから東向きまで変わるし、細い川とは言え、海からの風の通り道になる谷も西南向きから東向きと色々な向きで海に流れ込みます。
もちろん、海に面した山の頂の高さも400mほどの峠から1000mほどの頂まで色々です。
その関係で、気流が変わるのでしょうね。
気象の変わり目、天気の変わり目になる場所があります。
雪の時・・・
国道42号線、佐田坂を登ると、雪の多い時は「尾地山橋・船石」のところで山に雪のあるなしが線を引いたように変わります。
雪が地面に積もるのは、頂上の小阪トンネルの手前200m位のところから始まり、トンネルを抜けると銀世界です。
この境目は、夏の夕立とか、「ところにより雨」という天気の時の「ところ」の境目でもあります。
大泊から宮川を遡る気流が山に当たる関係でしょうね。
にわか雨は熊野灘に向かって山がせり出してくる場所などでは降りよいです。
阿田和の平見、鵜殿のカジハナなんて降りよいのですが、これらのところに大きな山がある訳でなありません。
100mも無いような尾根が海に近づいているだけです。
雷も海の上を進んでいて、特定の場所で陸に方向転換します。
この近くでは井戸川沿いに入って行きますね。
木本ではこの近所に古い松の木があった時に落ちた記録があるようですが、あまり通りません。
うんと高いところで発達する積乱雲も移動する時は足元を気にするのでしょうかね?
竜巻は産田川を目指すらしく有馬では記録があるようです。
これは風が回り出すきっかけになる山が海のところの花の窟までつながっている有馬で起きるのは納得できます。
木本や井戸が降っていなくても、瀬戸・大馬では雨です。
海抜100mとかで見えている所なのに…
こんな風に、境目というのが割合とはっきりします。
その境目で冬は「ハワイ」と「チベット」が分かれちゃいます。
夏は「バンコック」と「軽井沢」の境ですけどね。
昔はその両方に家があって行き来していました。
「夏の宮殿」「冬の宮殿」・・・ロマノフ王朝みたいですね。
道のりにしても12Km・・・海抜にして300mの差・・・
冬の夜はマイナスの世界とプラスの世界・・・
夏の夜は裸と長袖の違いです。
熊野市周辺地図です