LUZの熊野古道案内

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2012年 06月 10日

熊野の旅 増水期 若鮎 土木工事

 梅雨になってきました。
 この時期の川は増水します。
 最近の川は山が荒れてきているので、水が出るのが早くなっています。
 そして、水が引くのも早いです。
 その分、集中豪雨の時の水位が高くなりがちです。
 山が荒れただけでは無く、小さな貯水ダムの塊だった水田が半減していますし、走路などが舗装されて地面に吸い込まれる水も減っています。
 実に効率よく降った雨は側溝や下水を使って川に出されますからね。
 おまけに、温暖化で雨の降り方も熱帯スコール型になってきています。
 四方を海に取り囲まれていますから、水蒸気の補充には事欠きませんしね。

 この時期から台風の季節に掛けては、増水することが多いので、河川敷内の土木工事は一般的に行われません。
 それに、川にも「漁業権」が設定された所が多く、鮎釣りの障害になるのでやりたくても出来ない河川が多いのです。
 鮎は水が比較的綺麗で、石に苔が生える川が好きなのです。
 清流過ぎても大きくなりませんけどね。
 清流で無いと大きくならないという説も疑問があります。
 東京、神田川が少し綺麗になった時、小滝橋下水処理場のところに鮎が登ってきて話題になったくらいです。
 生きるという面では結構しぶといのかも知れません。

 熊野市内の大又川にもダムが建設される頃に「漁業協同組合」が作られ、補償金を貰って遡上できなくなった「鮎」「ウナギ」の放流を始め、今もやっています。
 組合を作らないと「補償金」が出なかったのです。
 その補助金はかなりの額で、運用利息だけで放流が続けられるものだったのです。
 以前は定期利息が7分も8分もあったので、元本が増え続けるくらいでした。
 と、言うことで…
 元々川漁師が居た訳では無く俄漁師で生活がかかっていた訳では無いので、この元本の半分くらいを山分けしちゃったのです。
 組合員も流域の家全部というのでは無く、適当に集まった形だったので、分け前は結構なものだったそうです。
 私の同僚が。「離れを建てる足しになった」と言っていましたからね。
 そんな経緯があったし、金利は下がるし、物価は上がるしで30年ほど前には苦しくなってしまいました。
 水利権更新の時に電源開発にぶっつけた所、向こうも「山分け」の事実は捕まえていて、「山分けなどしなかったら十分足りていたはずです」と、却下されましたし、こちらも納得するしか無かったのです。
 この事実も、もはや忘却の彼方に消えつつあるようです。
 ダムに魚道など無いのは困りものですが、便乗した地元にも落ち度があることもあるのです。

 海でも川でも漁業権って強いものです。
 だから、土木事業は必ず漁業権所有者と話を付けないといけません。
 その関係で川の工事は、鮎漁が終わる頃になるのです。
 ちょうど渇水期にもなりますしね。
 そんな川の工事ですが、今年は春にも夏にも行われます。
 被害箇所が多く。二次災害の恐れもあるので、漁業組合も了承したからです。
 それでも無理して工事は続行しません。
 工事現場が護岸や河川敷内だと導水で現場が壊されたり、重機が流されたりしますからね。
 「一天俄にかき曇り…」手得感じの時もありますからね。
 結構難しいものです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-06-10 11:01 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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