国土省直轄事業、「尾鷲・熊野高規格道路」の「新鹿工区」です。
新鹿町里川の上空を横切る部分でかなり出来上がっています。
この区間などまだ低い方でしょうね。
最近の高速道路は走るのが怖いくらい高い所を走ることが多いです。
用地買収の楽な山腹を通るからです。
昔と違い、トンネルを掘ったり橋を架けるのが簡単になったからでしょう。
そして、それが出来るゼネコンさんが居ますからね。
そこの役員に誰が入鹿までは知りませんが…
この「国土省直轄」という「高規格道路」が全国のあちこちで作られていると思います。
不思議な呼び名ですが、この方式で国道のバイパスと言う名目で田舎の高速を作り出したのは20年ほど前からでしょうね。
道路公団が赤字になるし、公団のファミリー企業なども問題になるし…
高速道路建設を公団に押しつけられなくなった時に、公団をも押さえていた建設省と建設族国会議員が考えついたものです。
「高速道路」ではなく「自動車専用道路で国道のバイパスだから国で作るのだ…」と言うことです。
この名称で作られる道路のほとんどは、以前のままだと100年たっても着工できない、需要も無い道路なのです。
いつも書くように、日本国にお金があって、成長も続けている時代なら「先行投資」にもなるでしょう。
でも、これが始まる頃には先行きが見えていたのです。
最近では「高速道路」と呼ばないで「命の道」と呼び名を変えました。
災害の時の避難高台と援護物資の飯夕路に使えるからだそうです。
そういえば…
熊野市の三つ目の野球場も「災害避難用グランド」なんて冠が急遽かぶりましたからね。
役所って看板を掛け替えれば何でもありなんです。
それなら風俗もガールズバーも看板を変えさせて許してやれば良いのにねえ…
本当に国を潰す方…自分たちの事業には甘いんです。
高速道路の橋桁のコンクリートって意外と薄いものです。
これが天場の部分です。
この天場にピアノ線のようなものを並べてもう一段補強するようですけどね。
この上を制限を守っても、平ボディトラック一台の総重量25トンが疾走するのです。
まあ、ここの道路では東名のように隙間無くトラックが走るなんてありませんけどね。
「餘部鉄橋事故」のように空から車両が降ってくるなんて…
熊野市周辺地図です