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LUZの熊野古道案内

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2012年 05月 14日

熊野の旅 災害復旧と防災工事

 台風12号の被害箇所の復旧工事はどんどん発注され工事が進行中です。
 と言っても、全部が完成するのは再来年になると予想されています。
 最後まで掛かるのは、県道七色峡線…井戸町瀬戸ー神川間です。
 仮の道路を作るにも谷を渡って仮設道路を新設しもう一度橋を架けて戻ってくるしか無いところですから。
 川では無く谷に近い、渓谷のような部分で道が無くなったのですから難工事になります。
 元々「大峪・おおさこ林道」と言われた道ですから林道だったのです。
 途中で分かれて育生町に向かうのは「一の水林道」という名で今でも林道です。
 集落間を結ぶ生活道路でも復旧にこれだけ掛かります。
 熊野の山は険しいです。

 この「大峪」のあちこちで山が崩れ井戸川に大量の流木と土砂を押し出してきました。
 その結果、橋ごとに引っかかるし、出口のカルバートにも引っかかり、果ては鉄道の鉄橋を落下させました。
 うまく流れなくなった水は溢れて右岸も左岸も水浸しになり全域で床上・床下浸水を起こしました。
 水が引いたときには町中は泥が一杯、川沿いの道路は崩れたり流木で埋まったりで通れないし、橋は流木でバリケードを築いたような状態でした。
 町中の泥と大きな流木はどけられましたが、河床が2mほど上がってしまい、川の断面積がうんと小さくなっていました。
 「災害復旧」では中々河床の掘削はやってくれないのですが、この井戸川の場合は12号ほどで無くても溢れる可能性があるので、緊急で掘り下げてくれることになりました。
 すでに工事に掛かっています。
 あそこに居た「鯉」もあたふたしているでしょうね。

 幅30m深さ1.5m長さ2000mとして…90.000立米ですか…
 結構な量ですね。
 綺麗な砂ですが仮置きするには多すぎますね。
 1立米ほどなら私も欲しいですけどね。

 今年の台風シーズンまでにはこうした工事は終われる予定です。
 河川の工事って、土地は国のものだから簡単にやれると思いがちですが、川によっては「漁業権」があってこの季節のような鮎のシーズンには出来ないなんて事もあるのです。
 井戸川にはそんなものはありませんが、そのまま海に注ぐ川ですから、海の方の漁業権者との話し合いが必要になります。
 目の前の地引き網は潜堤工事の時に買い上げたので無くなっていますが、沿岸の漁業権は漁協が持っています。
 有償になるにしろ無償になるにしろ話し合いは必要なのです。
 魚って匂いに敏感ですから、余分な濁りなどで回遊路が変わりますからね。
 台風の濁りは自然ですが人工的に長期間濁らせるのは漁業者を脅かすこともあります。

 河床の掘り下げは無事に着工しています。
 根本的には河口カルバートの排水トンネルの増設と言うことですが、急遽ボーリングが開始されています。
 県土木がやる気を起こしたと言うことでしょう。
 ただ・・・
 かなりの予算が必要ですし、国道を横断するのも大変な話です。
 まあ、国道は鉄道よりは話が通りよいです。
 それでも、少しばかり時間と地元の熱意と協力が必要でしょう。
 もう一つの鉄橋の方は橋杭を減らすことも桁を上げることもかなり難しそうです。
 駅構内になってくるので線路を1m上げるには熊野市駅も1m上げないといけなくなります。
 まさか、「跳ね上げ橋」にする事も出来ませんしね。
d0045383_10382840.jpg
 

熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-05-14 10:15 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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