連休中ですが「公報くまの5月号」が配られて来ました。
この広報誌は各地区で民間人に委託していますので配られる日がかなり違っています。
私の町内は一番早いほうです。
例によって…
人口動態 平成24年4月1日現在
人口 19.084 (-175)
男 8.732 (-91)
女 10.352 (-84)
世帯数 9.544 (-55)
減少数が大きいですが、これは過疎地の田舎共通の季節的なものです。
昔から、高校を卒業する時期に多くの転出があります。
学生さんの場合は住民票を移さない場合はありますが、就職すると移すことが会社で求められるのがほとんどですからね。
この転出した子供が住民登録を持って帰ってくることはほとんどありません。
市役所に入ったとかでも無いと無理です。
かつては林業の跡継ぎもたまに居たのですが、そんなのはもうあり得ません。
努力とかの問題では無く、制度的、構造的な問題です。
この人口動態を載せ始めた時に人口は二万人ちょうどくらいでした。
そして今が一万九千人…
この千人の減少ピッチは速いです。
人口三万人の時に比べると分母が2/3になっているのですから、ハイピッチです。
でも、もう少しすると落ち着いてくるのでしょう。
出て行こうにも子供が居なくなり、自然減だけになりますからね。
計算したことはありませんが、10年経つとその自然減の累計が5000人とかなんでしょうね。
老人がすでに4割を超えた地区も増えつつありますから…
限界集落なんて呼ばれる前に終末部落でしょう。
いくら減っても「市」は「市」なんです。
「市」のお取りつぶしはありません。
そして、「合併」では無く「吸収合併」なら人口要件も特例になるでしょうから、旧南牟婁郡が全部合併した三万を切った「新々熊野市」が出来るのかも知れません。
平成の大合併の時にこの形の合併をするのが当然だったのですが、色んな思惑が入り乱れて実現しませんでした。
「新熊野市」は超過疎の紀和町だけを吸収して出来たのですが、すでにその時に増えた人口程度が減少しています。
かつてはこの駅から若者が出て行ったのですが、今ではバスの利用者とか親が送って行くとかが増えているようです。
帰省してくるときも鉄道で来るのは学生の一部だけ…
駅前が賑わうのは熊野大花火大会…
普段は木本高校の登下校時…
そう遠くない時期に県立高校の統廃合が行われるでしょう。
まあ、木本高校の方が残されるでしょうから、取り敢ずは通学生だけは乗降するでしょう。
近大高専が消えても進学に関してはほとんど影響しなかったのです。
次に紀南高校が消えても進学事情が厳しくなることはなさそうです。
そんな駅前を石で舗装し、噴水を作り…
何を考えているのやら…
墓石を作ってやれるほどお金を放り込んでも列車で来る観光客なんて増えません。
なまじ石を使ったので視覚性が悪いし変なカーブを作ったので危ないし…
着工前に指摘したのですが『「偉い先生」が考えたことだから大丈夫』と、無視されました。
『人間より見場と面子』
困ったを通り越して怖いです。
熊野市周辺地図です