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LUZの熊野古道案内

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2012年 05月 01日

熊野の旅 安・近・短

 バブルがはじけて以来、日本のレジャーは「安近短」と言われてきました。
 しかし、そのレジャーという言葉が使われる前から日本の行楽は「安近短」だったようです。
 例外は「伊勢参り」「熊野詣」「四国88箇所巡り」なんて「お参り旅行」でしょう。
 汽車が走り、電車が走るようになって、東京の人は伊豆だ箱根だと出かけ始めましたけど、一泊二日とか…
 長逗留するもはお金持ちと病人…

 安近短も少し変わったと言われますが、実態は…
 海外が安くなったので…
 その海外でも、これでもかと言うほど強行スケジュールツアーが受けているようです。
 新聞広告では「0泊3日」なんてキャッチフレーズがありました。

 「リゾート法」なんてのが作られたとき…
 日本の休暇を充実させ、国民が余暇を楽しみめるように…
 国を挙げて大きな保養施設を作ると言うことだったのです。
 当時、その推進室にいた代議士、前の三重県知事だった野呂さんの説明では・・・
 「標準家族親子四人で一日10万円程度で10日ほど、お安く夏休みが楽しめるように…」が、国の計画だったのだとか…
 当時はまだ景気が良かったのですが、田舎者の私などからすれば「夢の又夢」「お金持ちの戯れ言」でした。
 夏休みの10日に100万円つぎ込んで「安かったね!」といえる家庭なんて考えられませんでしたからね。
 「天気の良い日は新鹿海岸で泳いで…泳げないときはのんびり読書でもして…」
 失礼ながら・・・
 「ここは日本ですよ。フランス人のような過ごし方は無理です。10日あったら紀伊半島を一周して…それに、一日10万円はお安くないです!」と、反論させて貰いました。
 三重県二区にもそれの出来る人は少しは居たでしょうけど、その手の人はその当時でも「新鹿」では無く「ニース・カンヌ」や「ハワイ」に出かけたでしょう。

 かくして、リゾート法もどこかへ消し飛んだし…
 その残骸、亡霊が生き返った「広域的交流拠点」なんて施設は熊野に出来ていますが、どう見ても客が居ない…
 おまけに大都会は「自己完結型都市」を目指しています。
 温泉も水族館も遊園地も…果てはショッピングもレジャー化しています。
 見事に囲い込みに掛かっていますね。
 この流れは止めようが無いようですが、世の中はこれに疑問も抱かないようです。
 「富の再配分」なんてカビの生えたスローガンですね。

 昔は田舎が「自給自足」という「自己完結社会」を作ってきたのですが、今では田舎はそれが出来ず、地方交付税とか過疎債・合併債なんてので都会のおこぼれに預かって生き延びています。
 「居候は文句言うな!」って言われそうです。
 でも、江戸の住民だって田舎者の集まりだったのです。
 まあ、「三代住んだら江戸っ子」だそうですけどね。
 戦後膨れ上がった首都圏の人はまだ三代目では無いはずです。
 なのに…
 田舎からは「お墓」まで消えて行くのですから仕方ないです。
 「ルーツ」なんてのは古いハリウッド映画の世界でしょう。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-05-01 11:04 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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