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LUZの熊野古道案内

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2012年 04月 19日

熊野の旅 田舎の力 自力更生

 毛沢東だ…紅衛兵だ…鄧小平だ…
 中国では何かあるときに出てきたのが「自力更生」という言葉みたいです。
 今では日本はお上の力が強く、借金してまで色んなことをやるので最近ではこの力が無くなったようです。
 日本だって、昔から田舎の生活は、「自力更生」「自給自足」でやって来たのです。
 いや、「自力更生」は良いにしても、「自給自足」の方は「自力他足?」みたいに、作った米も食えない時代が続いたのです。
 今の時代は田舎から働き手も減り、「自力更生」しようにも動ける人間が居ない…「自給自足」もせいぜい「家庭菜園」程度で生活全般を自足できる状態では無く、食品などは消費地になっています。

 昨年の台風12号関連水害の後でも、水田に必需な水路がずたずたになりましたが、その復旧もお役所に頼らないとどうにも出来ない集落がほとんどになっています。
 昔なら、台風が過ぎて自分の家の周りが済んだら、みんなが出て「堰」の修理から土砂で埋もれた水路の掃除やら補修に取りかかったものです。
 役所に頼むのは「セメント」だけと言うのが普通でした。
 まさに「自力更生」のお手本のようなものでした。
 農道の拡幅や補修も集落の出合いで…
 簡易水道の布設や補修も…
 今では遠い昔のような話です。

 そんな時代でも、「自力更生」で自分の家の周りを補修した人も居ます。
 熊野の一番都寄りの「大又大久保」という所の大久保さんは大又川の川と私有地の境目にある護岸を自分で固めちゃいました。
 御年80才を超しているのかと思います。
 
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 一部崩された所は石を集め、自分で積み上げてセメントを巻く…
 奥さんは同じようのお年ですしもうこうした仕事の手伝いも出来ませんから、全く一人でなさったようです。
 大災害の時で、大崩れはしていない…
 と、なると復旧工事を待っていたのでは何時のことやら…
 それに、ここのレベルだと、取り敢ずは「復旧工事」で終わります。
 安心のために自力でやろうと決意したようです。
 あと10年…15年…
 自分の城を守るため…
 頭の下がる思いです。
 玄関先の穴ぼこでも役所を怒ることはあっても自分で直さない人の多い時代なのに…

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-04-19 10:34 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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