熊野市立木本小学校の入学式がありました。
入学したのは男8人、女9人の17人でした。
今年の全校生徒、121人だそうです。
かつての1/10位ですね。
この写真は熊野市に残っている木造校舎でいかにも学校らしい作りの「神上中学校」の校舎です。
今は使われなくなって「休校」です。
この学校などは今から20年前頃にはすで入学ゼロなどと言う年が起きるようになっていました。
休校になったので建て替えられること無く残っていますが、維持管理費が思うように付かないので傷みが目立ってきています。
地域にとって生活の中心に近い存在だった「学校」も維持できなくなってきたのです。
入学式、卒業式、運動会…そして、盆踊りまで学校が使われましたね。
移動してくる「映画」も講堂が使われ人であふれました。
小学校だと「学芸会」が一大行事で、親はもちろん爺婆、親戚まで押しかけて大変な賑わいだったのです。
学校の手入れも父兄だけでは無く集落が協力して、運動場に土を補給するのも地元でやっていましたね。
その学校を維持するだけの力が地元に無くなりました。
この校舎も時代から言うと、村中の人が寄付をして建てたのだと思います。
地元負担が半分という時代でしょうからね。
その分、「俺たちの学校」という意識も愛着もあったのでしょう。
この校舎の維持のために寄付を募ったりしているようですが、こうした学校の卒業生自体がどんどん減っているのですから大変なことでしょう。
文化財と言うほどでも無いとなると・・・
おまけに、何かに転用しようとすると「耐震基準」なんてのも邪魔しますしね。
熊野市周辺地図です