海の方も春になってきていますが、一番寒い季節でも丘の方も春になってきているはずです。
きみがため はるののにでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
なんてのがあるくらいで、雪がちらついていようと雪の下であろうと植物は春を感じて動き出します。
梅なんてのは慌て者みたいで寒い最中に咲き出しますね。
そして、早すぎて実があまりつかなかったり・・・
今の時期になれば少し探し回れば「つくし」「蕗の薹」なんてのは見つかるはずです。
あくは強いしむしゃむしゃおかずになるほど食べる物でも無し・・・
たまたま見つけた時に、「どうしよう?」と思う物です。
私は酒飲みでも無し・・・
畑の「けし」が随分大きく育っているのですから、もっと寒さに強い最強の雑草「ヨモギ」なんてのは本当に「もえいずる」なんて勢いになりつつあるでしょうね。
我が家の庭からは私の「追放令」によって根絶やし作戦が実行されました。
それでも、もうすぐ、残った地下茎から芽を出してくるでしょう。
日本では古から野山の草を食べる習慣があったようですね。
こもよみこもち ふくしもよ みぶくしもち このおかに なつますこ
いへきかな, のらさね そらみつ やまとのくには
おしなべて われこそをれ しきなべて われこそませ
われこそばのらめ いへをもなをも
なんて恐ろしく生意気な人の歌でも丘に出た乙女が若菜を摘んでいるようです。
最近では口説き宅なるような乙女が山草採りには出ていませんね。
帰り道を心配しなくてはならないような昔の乙女とか、昔の若衆・・・
万葉集よりは竹取物語???
こうした若菜の類は日だまりになる畑の隅の石垣の根元などに早く出てきます。
でも、田舎の畑などが放棄され手入れがされなくなって本当の雑草がのさばり出すと、「スギナ」や「フキ」が押しつぶされ、「土筆」も「蕗の薹」も減っています。
食べられる雑草は少しばかり弱いようです。
人間と共存する雑草なのでしょうね。
熊野市周辺地図です