LUZの熊野古道案内

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2012年 01月 25日

熊野の旅 今年はサンマが高い

 今は旧暦の20日…闇夜に入りました。
 この辺のサンマ漁は「ぼけ」と言われる「棒受け網」で捕るものがほとんどです。
 漁体に傷が付かないので良いのだそうです。
 更に、サンマの水揚げでは日本有数と言われる「遊木・ゆき港」のサンマ漁船は闇夜の明け方に掛けて漁を行います。
 集魚灯を使うので闇夜で無いと効果が少ない…
 明け方になると宵の口に腹一杯餌を食べたサンマもそれを消化しておなかがすっきりしている…
 と、言うことで、はらわたごと丸干しにするこの辺の干物「サンマの丸干し」には向いているのです。
 おなボンポンにうんちが入っていたのではうまく干せませんからね。
 人間が絶食して自然ミイラになるのと同じですね。
 ???
 食欲が落ちるかな?

 このシーズンは暮れが近づいてもサンマが捕れず、ようやく捕れても脂がのっていて「サンマ寿司」には向きませんでした。
 丸干しにしても、今風の「一夜干し」みたいな柔らかなままで食べるには良くても、青光りする丸干しには向きませんでした。

 ようやく捕れ始めても量が上がりません。
 魚などは量が少なければ高値になります。
 捕れすぎれば燃料代にもならないほど浜根は下がるし…
 出漁見合わせなんてするほどになっちゃうのですからね。
 と、言う状況なので今年は「丸干し」が高目です。
 この辺では「サンマの丸干し」は「一吊り」という売り方をします。
 サンマは人工乾燥以外の「天日干し」は片側二匹、両側で4匹を紐でくくり、振り分け荷物のようにして竿に掛けて乾かします。
 この方法だと紐を結ばなくてもくくれるし、乾いてきてしっぽの方がやせてもサンマの自重で段々締まって行き抜け落ちることが無いのです。
 今はナイロンの紐ですが昔は稲藁でしたね。

 このような売り方が基本なので、この辺ではスーパーでも丸干しはつるして売っていることが多いです。
 でも、暖房などでどんどん乾いて行きますので、長く売れないとカチカチ…「カンピンタン」になってしまうのですけどね。
 それが嫌な人はパックしたのを買います。

 「サンマの丸干し」の値段を言う時も「一吊り」を前提にすることが多かったのです。
 そのサンマの値段は「298円」位がスーパーの普通の値段なのですが、今年は「398円」がズッと続いて居ます。
 国道のそばで、「丸干しが安い」とされる水産会社の直売所も、今年は、「激安! 一匹75円!」と書いてあります。
 いつもの年ですとこの値段が町中の普通で、この魚屋さんが「激安」と書く時は「60円」「50円」のはずなんです。
 やっぱり高いようです。
 脂も完全には落ちきっていないようですし… 
 丸干しは値段を動かし良いですが、「サンマの寿司」って、一匹10円高いからと言って通販価格などは上げにくいでしょうね。

 この月夜の間にどれだけ水揚げがあるでしょう。
 増えないと「新物」の丸干しが下がりません。
 今は冷凍物が安いのですが、今年が高いままだと今年の暮れ頃の冷凍物が少なくなって次のシーズンの出だしも高値かも知れません。
 北から下りてきたサンマですが、放射能は大丈夫らしいです。(測っていないようなのですがね)
 回遊魚でどんどん南下するので根付きの磯魚なんかよりは汚染されにくいでしょう。
 わざわざ「ラドン温泉」なんてのへ出かける人が居るくらいです。
 夜光の腕時計や目覚ましを使ってきたのです。
 そう思えば気が楽になるでしょう。
 地球を汚したのはとんでもない話ですけどね。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-01-25 10:21 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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