LUZの熊野古道案内

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2012年 01月 22日

熊野の旅 メリヤス工場・ハーネス工場

 かつて日本が高度成長期で今の中国のように「世界の工場」だった頃…
 熊野市などのような田舎には「メリヤス工場」が一杯ありました。
 プレハブのような建物に工業用ミシンをずらりと並べ、ややおばさんに近い女の人が一杯働いていました。
 工場と言ってもどでかいものではありません。
 田んぼ一枚埋めて作った程度の工場があちこちにばらまかれていたのです。

 その頃に日本の給料は世界で高い方には入りませんでしたから成り立っていたのです。
 それでも、都会とか都市近郊では成り立たず田舎に来た訳です。
 今のように交通網が整備されている訳では無く、名古屋などまでの時間も長かったけど田舎の安い給料が工場を誘致していたのです。
 そして、為替自由化・円高・日本の給料の高騰でこうした「メリヤス工場」は撤退して、まずは韓国や台湾に拠点を移しました。

 田舎の「メリヤス工場」だからと馬鹿にしなさんな。
 縫っていたのは「グンゼ」なんかの一流下着などです。
 ミシンで縫った糸の端っこの始末も「ひげきり」と言われ、内職に回されました。
 こうして、安いと言いながらも、若い嫁とかおばちゃんの仕事が出来、少し家計が裕福になって行ったのです。

 同じように「ハーネス」という車の配線を組み立てる工場もあちこちの進出しました。
 熊野では波田須に少し大きな「東洋ハーネス」という工場が進出しトヨタかな?の配線を作っていました。
 これも、結構な数の若手のおばちゃんを雇用していましたね。
 この工場も「不便だから…」「遠いから…」撤退したのでは無く、もっと遠い国へ仕事を持っていったのです。
 
 こんな経済の動きの中で高速道路の無い所では「高速が無いから…」という嘆きが聞こえたものです。
 今でもそう考えている人が結構居ます。
 日本には「土地神話」などと同じように「高速道路神話」があるようです。

 かくして、熊野にも途中出来てては居ても「高速道路」「自動車専用道路」「高規格道路」の「尾鷲熊野道路」だもうすぐ出来ます。
 誰が走り何を運ぶのかが見えませんけど…
 そして、「工場用地」も造成されています。
 なんだか日本では30年ほど前に終わった図式を見るようです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-01-22 10:50 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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