LUZの熊野古道案内

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2012年 01月 14日

熊野の旅 少し減った流木

 台風12号関連水害では熊野川や尾呂志川、井戸川から大量の材木が流れ出ました。
 家屋の流出というのが少なかったですからほとんどが山からの材木でした。
 流れ出た材木も波の向きや風の向きで流れる方向が変わります。
 どんどん沖に出てどこかに行く量が増える時と近くの海岸に打ち上がる時があります。
 台風12号の物は近くの海岸、七里御浜に打ち上げられる量がすごかったです。
 井田海岸から木本海岸まで埋め尽くすような流木が流れ着いていました。
 地元の人やボランティアによってかなり片付けられ浜のあちこちに流木の山が築かれています。

 流木というと海を漂ううちに虫がとりついて穴だらけになってそれだけで芸術品のような物もあります。
 そんなのを拾い集める趣味の人が昔から結構居るものです。
 しかし、今回の流木は川の流域で長年水にさらされていたもの以外は流れ出て一日とか二日で浜に流れ着いた「インスタント流木」です。
 皮はきれいに剥がれてピカピカのものがおおいですね。
 つまり…
 そのまま飾れるような格好良いものは少ないです。
 それに量がものすごいので、流木拾い趣味の人が拾って帰るくらいでは全然減りません。

 普通の台風とかの流木は管理者の県が回収するのと勝手に持ち帰るのとで消えるのですが、今回はこの流木を回収する予算も労力も、そして持ち出して焼却する能力もありません。
 土木関連の力は緊急を要する対策に注がれていますし、「災害復旧工事」でも二年以上かかる予想なのです。
 浜の見かけをきれいにするなんて余裕が無いのです。
 東北は町中なのにまだ片付かないくらいで災害というものは簡単なものでは無いのです。

 今回の流木に関しては三重県が「欲しい人は持ち帰ってください」とわざわざ発表しました。
 道端に出されたゴミでも収集管理者の自治体に所有権があって持ち帰ったら「窃盗犯」ですからね。
 浜の流木だって管理者に無断で勝手に持ち帰ったら雪洞になるのです。
 きちんとした材木なら更に元の所有者も関係するでしょうね。

 昔、竈や風呂が薪だった頃には川の流木や浜の流木は奪い合いでした。
 山で拾う小枝よりは太い木を割った「割木」の方が火力も火保ちも良いですからね。
 でも、今では竈は無いし、風呂はガスですからね。
 おまけにこの辺は暖地ですから今はやりの「薪ストーブ」なんて余程のマニア以外は据えていませんからね。
 木本で薪を使っているのは「ツアーデザインセンター」くらいのものでしょう。
 だから人が一杯生活している町のそばの流木でも中々減らないのです。
 それでも、県が「あげます!」って発表し新聞にも載ったら減り始めました。
 場所によっては随分減っていますね。
 でも、浜から道路に持ち出すのって大変です。
 歩くだけでも疲れるのが砂利浜ですからね。
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 この流木…長い間海に居た訳では無いので芯まで海水は染み込んでいないとは思いますが一応潮に浸かったものです。
 東北のがれきでもそうなのですが、海から上がった材木を燃やすと通常の材木よりは「ダイオキシン」の発生が増えます。
 自治体の焼却炉などでは色んなダイオキシンの排出を減らすフィルターを付けたり、燃焼温度を上げて発生を抑える方法がとられていますが、一般の薪ストーブでは発生は防げないし排出も減らせません。
 でも、こんな事言っていては減らないんですけどね。
 それに落ち葉の方が葉緑素「クロロフィル」の関係で塩素分が多いくらいでしょうね。
 言うとややこしいので「燃やさないでください」なんて県の方も言っていないようです。

 まあ、管理者が構わないというのですから流木の搬出に協力してあげてください。
 ガーデニングや日曜大工には使えますよ。
 浜に上がってから随分経って雨にもさらされているので塩気も少し減ったと思います。
 詳しいことは三重県の紀南県事務所に尋ねてください。

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2012-01-14 11:00 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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