熊野詣では「御利益信心」てえやつですね。
それも、「極楽浄土」だとか「西方浄土」なんてのに結びつくような「次の世」で効き目のでるやつです。
昔の人ならそれが大変な関心事だったのでしょうけど、段々そうした物へのあこがれは薄れていったようです。
今の人は見えない先のことより、先と言っても「この世」での御利益の方が有り難いようです。
暮れとか正月になってくるとそうした御利益がすぐにありそうな神様が賑わいますね。
「お酉様」「恵比寿様・えべっさん」なんてのはその手の神様で分りよいようです。
おまけにそうした神様で有名な所は大阪や東京の町中にありますしね。
でも、昔々だとちょいとした町外れ…少し遠出してお参りする位で適当な距離だったのかも知れません。
それにしても「熊手」「笹」なんてのを売りまくるとは…
分りよいと言えば分りよいのですが、「お下がり」「授け置かれたもの」ではなく、簡単に買えるというのも楽で良いですね。
なんの疑いも無く大金を払って…
などと言うと、「おまえは信心心が無い!」と言われそうですね。
でも、昔も大きな熊手を担いで歩く人たちを見ましたが、なんだかなあ・・・と思いました。
まだ「ホオズキ」とか「朝顔」を抱えて歩いている方が納得できます。
むかし、販売促進に長けたテキ屋さんが居たのでしょうね。
今の「食べログ」に左右されるような庶民が昔も居たんですね。
この辺では「稲荷さん」という商売の神様は居ますが、「恵比寿様」「びんずる天」などと言う分りよい神様の有名なのがありませんね。
せいぜい「庚申様」くらいかなあ???
「庚申様」って絵のは地元密着信仰でもう一つ御利益の広がりが無いようです。
見晴らしの良い岬などに金網を張って、蝦錠を掛けるようにするだけで若者が集まったりするようです。
今は「パワースポット」なんて分かったような分らないようなもので客を呼んだりしているようです。
熊野にも「パワースポット」が一杯あるのだとか…
誰が認定するのでしょうね???
女性週刊誌とか月刊誌などに記事の載る「カリスマ占い師」などが言えばそうなるのでしょうか?
まさかユネスコだとか神社庁だとか各宗派の本山がお墨付きを出すはずも無し…
でも、これは信心では無く「はやり」に過ぎないんでしょうね。
日本だけでは無くローマなどでも噴水に賽銭を投げるのですから、そうした噂を作ると良いみたいです。
「やらせ」でも罪にならないやつですね。
なんか良いアイディアはありませんか?
熊野市周辺地図です