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LUZの熊野古道案内

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2011年 12月 28日

熊野の旅 歳末朝市 3

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 作っているのは「門松」です。
 ミニチュア判で玄関に置いたりするサイズです。
 毎年やっている「門松作り体験コーナー」みたいな物です。
 プラスチックの桶と先をとがらせた竹三本、松、梅、これを支える土、桶を化粧する割竹などをセットにしたもので適当に選んで自分で組みたたればできあがりです。
 飾りの部分は自分で選ぶので組み立ての時間だけでは無く、できあがりに個性が出ますね。
 すごくてんこ盛りの人やすっきり生け花風の人まで…

 この門松は東京風です。
 雑誌などに出てくるタイプですね。
 世の中がグローバル化してきているので抵抗なく受け入れられているようです。
 でかいのは作るのが大変そうですがミニチュアなら誰でも出来そうです。
 これも、クリスマスツリー同様、プラスチック製のまで売られていますからね。
 まあ、クリスマスツリーは良いにしても門松がプラスチックってえのはねえ…
 お飾りもプラスチックだし…
 おとそ代わりがノンアルコールのビール…
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 後ろに見える酒屋さんは中々良いでしょう?
 木本一の老舗の酒屋さんです。
 木製の酒の看板…本物です。
 こんな風なお店が並んでいたのですが今ではほとんど無くなりました。
 この本町通りは江戸時代からお店が並ぶ通りに成っていたようです。
 栄えたのは大正から昭和の中頃までだったのでしょね。
 その頃と変わったのは、お店が無くなったこと、表が改装されサッシになったこと、そして空き地がものすごく増えたことですね。

 住む人が居なくなって家が取り壊されても後には何も建ちません。
 間口が三間ほど、奥行きが20間ほど…
 一軒取り壊してもまともな家が建たないのです。
 二軒合わせて表と裏に分ければ良い住宅地になるのですが、表通りはこのような立派な道ですが裏は三尺の路地…建築基準法でも家が建てられなくなります。
 それに、同じ時期に建て替えるなんてある訳も無し…
 マンションの建て直しみたいな物です。

 朝市の方では今年ようやく水揚げが始まった「新物さんまの丸干し」もでていましたが、少し大ぶり…つまり、脂が落ちていないので見かけは青光りしてきれいですが、地元で言わせれば本物では無かったです。
 当然「サンマ寿司のすしな」には向きませんね。
 お正月の寿司には今朝の水揚げがぎりぎりですね。
 果たして脂の落ちたやせたサンマが回ってきてくれたかどうか…

 昔だと・・・
 「ことしはサイレが少ないのう…」
 『それに、脂があって寿司には向かんで…』
 「つらいのう…」
 『高いしのう…』
 って、会話が町中で聞かれたでしょうね。
 今では一般の家庭で「さいれの寿司」が作られなくなってきているので、嘆く人も減りました。

 この『さいれの寿司』が標準語の「さんまの寿司」と呼ばれるようになった頃から、家庭内での『さいれの寿司』の地位が低下していったようです。
 そして、既製品の「サンマの寿司」が甘くなって行きました。
 これも時の流れでしょうか?
 誰が見ても「サンマ」と分るのですし、古来の「さいれの寿司」をわざわざ「サンマの寿司」なんて変えて行く必要があったのでしょうか?
 商品というか品名ですからね。
 食事に干物など出さないでとんかつやエビフライを並べて都会の人向けだと思い込んでいる民宿の人と同じ発想のような気がします。

 
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-12-28 10:38 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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