熊野市内でも高齢化が一歩前を進んでいる波田須地区では、集落を再結集させようと色んな試みがなされています。
官主導の物や民主導の物…まさに色々です。
あっちが出っ張ればこっちが引っ込む…なんて事もあるようです。
それでも、何もしないままで過疎と高齢化が進んでいる地区よりは良いでしょう。
先月に引き続き波田須を蘇らせようというグループの集会に顔を出しました。
今回は消防署と新鹿の開業医井本先生の協力を得て「救急救命処置」の講習会でした。
出席者は30名ほど…
急峻で隣に行くのも考えるような波田須ではこれだけ集まってくるのは大変なことでしょう。
老若男女…と言っても若い方は二歳の女の子からいきなりそのお母さんまで飛んでしまいましたけどね。
たしか、波田須にも高校生の女の子も居るとは思うのですけどね。
先月の末頃にも書きましたが、このグループと言うか会というかは何かを決めなくてはならない集まりではありません。
みんなが集まって色んなことやっていれば集落が段々まとまってくるだろう…と言う物です。
これで、二回目…
一回目から色々言われたこともあるようですが、こんな事は雑音に耳を貸さずにやるしか無いでしょう。
押しつぶされても駄目、対決しても駄目…
「それなら!」なんて気色ばんだら初期の目的から離れてしまうでしょう。
下手なたとえをすると叱られますからたとえ話はやめておきますが、FM波の雑音にはスケルチなんてのがよく効きますが、世間の雑音には即効性のある物は無いようです。
根気強く地道に活動するのが一番でしょう。
楽しくなくては人は来ない…楽しすぎると外から見ると面白くない…
これからが大変でしょうね?
波田須の集会場は国道311号線のすぐ下にある明るい建物なんですが、ほんの少しの国道からの道はお年寄りには向かない急坂なんです。
最も旧波田須小学校だって今回使った旧児童館だって坂道です。
平地なんて無い所ですからねえ…
「救急救命講習会」という非常に真面目で時間も掛かるものにあれだけの人が来ると言うことは大きな出来事でしょうね。
最後まで2時間あまりの講習を受ければ「資格証」?が交付されるのだそうです。
どういう訳か期限が三年だそうです。
期限まであると言うことは???
今のところは市町村で出している証明書らしいです。
波田須で30人ほど誕生すると人口比では最高かも知れません。
なのに、今のところ波田須には「AED」が配備されていません。
AEDって、自動体外式除細動器 (automated external defibrillator);なんて難しい名前なんですね。まあ、漢字だと意味が分りよいですが覚えにくい…
波田須には小学校も保育所も無い…だから「AED」が無い…
でも、波田須は高齢者が多い、消防署からは遠い…本当はAEDが最優先で配備されるべき所でしょう。
この講習会が配備を早めるきっかけになれば良いのですがね。
「自分で買え!」では…
あったら困るのですがこの講習会が役に立って誰かが助かったら…
会の活動も見直されるかも知れません。
「非常事態」だと「おまえの世話にはならん!」なんてのが消えますからね。
そして、「おまえに面倒は見やん!」とも言いませんから…
これが即効薬だけど、使うようでは困りますね。
熊野市周辺地図です