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2011年 11月 13日

熊野の旅 「熊野市史」と熊野の歴史

 熊野市にも熊野市が教育委員会の中に「熊野市史編纂委員会」という物を組織して編集、発行した『熊野市史』上・中・下巻があります。
 発行は昭和58年3月31日(1983年)で、二代目市長坪田誠氏の時です。
 その後で平成6年(1994年)に『熊野市史年表』というのも発行されています。
 この「熊野市史」というのが発行された頃は、各地で郷土歴史についてのこうした出版物が発行された頃です。
 戦後の復興も終わり一切りついたので精神的にも財政的にも余裕が出たのでしょうね。
 この頃の自治体数は3300ほどですから1000種類くらいは発行されたのでは無いでしょうか?

 「熊野市史」は紙や本がB列時代ですからですから当然B5版です。
 今見るとページが手狭ですね。
 分厚い1300ページとかの本ですが、詰め込む感じで活字も10.5ポイント?の小さな物です。
 編集された方々もこの本を手にされたとき老眼鏡無しではとても読めなかったと思います。
 発行当時の価格が印刷されていないし記憶にありませんが結構高かったと思います。
 
 この「熊野市史」を巡っては、当然のように色々な異論が出されています。
 古代にさかのぼると意見・学説の相違が大きくなりますしね。
 古文書の読み方、解釈にも違いが出るし…

 南北朝の舞台になった所なのですが、そのことでも「菩提寺」の住職さんと「市史編纂委員会」との意見が対立したままになり、後々まで抗議を受けましたが再発行など出来る予算も無し、説の併記すらの変更が出来ませんでした。
 住職さんの抗議は発行以来ずっと続いていますが、私が副議長当時の抗議の時には、「改訂版の発行があればその時に学説の併記をさせて貰えるように教育委員会に伝えます」という決着をし、教育長の方も了承したのですが、あれ以降、教育長も三人目…こういうことの引き継ぎは無いでしょうね。
 それに、改訂版の発行は何時の事やら…
 熊野市が無くなる前くらいに「記念誌」が出るかも知れませんけど…

 新しい所では1926年に木本隧道工事現場で起きた「木本事件」に関しての記述でも問題が発生しました。
 執筆したローカル新聞の主筆の人が格好良く講談調に書いてあり、地元側に非が無いような記述のままで載せられているからです。
 この事件に関しては以前に私も書いてありますが、事実は時代背景もあり、行き違い、デマ、群集心理がもたらした惨劇だったようです。
 事件と被害者の青年をよく知る私の祖父が、「良いやつだったのに…」「かわいそうだった」「止められなかった」と悔やんでいました。
 こうした出版物で配慮が足りなかったのは残念なことです。
 書いた人が地元マスコミの長だったので委員会の人が直すことを申し出ることも出来なかったのかも知れません。
 郷土史をやる方達は大体において頑固ですが、おとなしい人が多いですからね。

 以前に議員をしていた当時に遺族の方などに熊野市が抗議を受けた時、教育長に相談を受け、そうした事情を説明し、まだご存命だった執筆者の方に教育長から話を通してその不適切な部分の削除の許可も得ました。
 執筆者の方も「申し訳ない」と言う談話を出されたのですが、この部分も改訂版の発行までは出来ず、訂正文を印刷し、分っている範囲の購入者に配布するにとどまりました。
 慰霊碑の件でも少ないながらも行政と有志で捻出したお金を合法化する手段を講じて用意させて貰ったのですが、これも色々あったようでスムーズに行かなかったとか…
 この後で私も議員で無かった時代がありますので経緯が分らない立場になっていました。
 一介の議員としてはここまでしか出来なかったのですが、市民も熊野市も全く手を打たなかった訳ではありません。
 この経緯を知る人もほとんど居なくなってしまいましたね。

 他の部分でも色々あるのだと思います。
 執筆された方の多くがお亡くなりになられています。
 一人の方、「花尻薫」さんは「熊野古道の語り部」さんとして現役でがんばっておられますね。
 このブログに来られる方の中には花尻先生のガイドで熊野古道を歩かれた方もおられるのでは無いでしょうか?

 ネタ切れ気味ですから、又、熊野の歴史のつまみ食いでもします。
 少々著作権法違反気味になるでしょうが、公の文献・発行物・歴史ですから許して貰いましょう。
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熊野市周辺地図です
 

 

by je2luz | 2011-11-13 09:49 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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