LUZの熊野古道案内

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2011年 09月 24日

熊野の旅 台風12号 被害概要

 台風12号関連水害による被害の概要…2011年9月14日現在・熊野市調べ
   人的被害  軽傷 1名

   家屋被害  全壊     32
           半壊     50
          一部損壊    1
          床上浸水  817
          床下浸水  308
            合計  1.208
 二木島地区を除いて市内全域に広がっていますが、井戸町、紀和町が圧倒的に多くなっています。
 熊野市の世帯数が一万戸を切っているのですから、この建物戸数はものすごい比率です。
 しかし。山崩れを含めて32戸もの全壊家屋がありながら、軽傷1名というのは優秀です。
 急流の川があるのに、いわゆる、高い堤防に守られていて、堤防が決壊してどく流が押し寄せるというような浸水の仕方では無く、じわりと水が押し上げてきて、床下、床上になったものがほとんどなのでけが人も出さずに済んだ所が多いです。

 公共施設関係でも多大な被害が出ています。
 海岸部の簡易水道を除いてほぼ全ての上水道と簡易水道が被害を受け断水しました。
 中心部では大泊水源・井戸水源・産田水源がやられ、井戸水源では2億4千万ほどの被害になるようです。

 なんと言っても、中枢機能を担う市役所の地下室がかん水して、電源施設全部がショートしてしまったのがその後の熊野市の混乱を増長しました。
 20年も前、私が前回議員をしていたときに進言したのに聞き入れず、10年ほど前に一部浸水したときにはほかの議員からも指摘されたのにこれまた聞き入れずにいたことがこれを招いたのです。
 市役所周辺で、言うなれば一番低いところに市役所の心臓部分をおいてあったのですからね。
 これは、怠慢といえることでしょう。
 指摘が無くても怠慢ですが、指摘を無視してきたのですからね。

 これによって色んな機能が麻痺し、市民や熊野出身者に対する業務や情報面でものすごく迷惑掛けたのに、前にも書いたように、CATVにもHPなどにも、自らのミスをわびる言葉も、情報を出せなかったことに対する「お詫び」なんて出しませんでしたからね。
 市役所も被害者…と、言いたいのでしょう。
 しかし、素人に指摘されるほど・・・
 それも、今回が初めての浸水では無いのですから人為的災害ともいえるのです。
 伊勢湾台風の時は今回より更に1mほど水位が高かったのですからね。
 市役所自体はそのときにも浸水しないだけの高さに一階から上はあります。でも、心臓部が半地下ではねえ…
 そして、今発表されている市庁舎の被害は…2億7500万円…です。
 ちなみに、まだ電気は復旧していません。
 土木業者の名前の入って発電機が動いています。
 まあ、無理は無いとも言えますが、当局の説明は素人以下で質問する気にもならない状態です。

 余談ですが…
 要らんことを相談する偉い大学の先生が居ても、こうしたときに相談する人が居ないんでしょうね。
 この意味を分かる人が熊野市になら居ると思います。

 消防団の消防自動車も二台水没したようです。
 団員に犠牲が出なかったのでよしとしましょう。

 そして、全国でも時々あるように、ダムの放水のタイミングの悪さで浸水した可能性が強いのが「紀和町」です。
 電源開発のダムは「発電ダム」で「治水ダム」では無いのですから、水は電源の財産で放水は電源の権限には違いないのですが…
 放水を本格的に始めたのが遅くて洪水の時期にはものすごい水量を放出したようです。
 紀和町出身の議員さんが市長に対し、「電源開発に対し抗議する気はありませんか?」と質問すると…高級官僚的に、先の法的な部分を説明し、「抗議する立場ではないし抗議する気は無い」と非常に人間味の無い答弁をしました。
 出身が官僚というのでは無く、暖かみが無い人間性が垣間見える気がします。
 三重県議会で同じ趣旨の質問を受けた三重県知事は、「今後。電源開発と放水方法などについて協議してゆきたい」と、法には無い部分でも住民の安全に配慮する答弁をしています。
 
 以前は水利権更新に同意する権利を有した県知事ですが、今では、その権限は国に取り上げられて、「助言」しか出来ないようになってしまったのですが、そんなこと関係なく住民の安全第一という思考回路があると言うことです。

 これらの数字も全くの概算です。
 増えることはあっても減ることは無いでしょう。

 台風さんにも少し考えてもらって、一回の台風あたりに降る雨を500mmまでにしてもらいたいです。
 そして、この災害でやられた、河川や山腹の修復にめどがつくまでの2年間ほどは、200mm位まで減免して欲しいです。
 冷たい行政でも「災害控除」があるのですからね。
 龍神さんとかも「神様」でしょう?
 いくら紀州でも続けて1000mmを超す雨には耐えられません。
 これを木曽路・飛騨路と名古屋に持って行ったら…
 15号で100万人に避難勧告を出したのですから、名古屋市どころか濃尾平野全域に避難指示でしょう。
 死傷者も伊勢湾台風以上になるでしょうね。
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熊野市周辺地図です
 


      

by je2luz | 2011-09-24 10:49 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by kolbe at 2011-09-25 20:25 x
 熊野古道の被害も報道されていますが、熊野市内の古道はとくに被害はなかったのでしょうか。
Commented by je2luz at 2011-09-27 23:24
古道の調査は当然後回しにされました。
 熊野市内の古道は海岸線が多く、今回の雨は少し少なめでした。
 私が見たのは大吹峠波田須側上り口駐車場脇の立ち木が二本ほど倒れていました。
 車の通り抜けが出来ないのですが、駐車場も使えるし観光にはあまり影響はないでしょう。
 松本峠の方も話には出ませんね。
 我が家からの遠謀では名の語となかった感じです。
 路面くらいは荒れているかもしれません。

 紀和町内の赤木城とかへのアクセスは観光客には遠慮してもらった方がよさそうです。


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