LUZの熊野古道案内

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2011年 09月 23日

熊野の旅 罹災証明

 12号台風・15号台風では浸水した地域が多く、床下・床上浸水、山崩れや護岸崩壊によって建物が半壊・全壊した家がたくさんあります。
 熊野市の災害見舞金は。床上浸水2万円、家屋半壊3万円、家屋全壊5万円です。
 まさに「お見舞い」程度です。
 これは当然のこととして、罹災届があったところにしかでません。
 罹災届を出して、調査してもらわないと当然見舞金は出ませんし、罹災証明をもらっておかないと、税金申告の時に「災害控除」が受けられません。
 もっと大きな罹災者向けの援助制度もここからスタートします。
 今回のような場合は市役所も総力あげて浸水地区を聞き取り調査に出ますが、当然離れた場所などでは漏れがでます。
 熊野市だけで無く、どこの自治体でも同じはずです。
 忙しいさなかに届けを出すのも忘れがちでしょうが、忘れないでください。

 ここで言う、床上浸水・半壊・全壊の解釈は自治体の物と保険会社の物とでは差があるようです。
 保険をかけてある人は自治体の物より保険の方が高額になると思いますから、そちらへの連絡も忘れないでください。

 床上浸水で建物が無事で済んだ家でも、長く漬かると塗り壁が落ちます。
 大壁の家では建材の中に入り込んだ水がなかなか乾きません。
 床下浸水でも、都市部になると入り込んだ水が汚穢を含んだヘドロを持ち込んできます。床浸水では部屋中にこれが入り込んでいます。
 取り除いて、洗えるところは洗って…役所からは消毒にも来てくれますが…
 においが残ってしまう場合もあります。
 完全下水道でも逆流はするのですが、くみ取り式の多い田舎町では大変な量の汚穢があふれ出すのです。
 何度も浸水されたりしたお店などでは、本格的に移転を考えているところもあるようです。
 山間部では、集落から出て行く動きがありますし…

 津波被害地の高台移転が話題になっていますが、水害でも同じことが検討されても良さそうな場所もあります。
 あふれ出て広大な面積に広がった水を、本来の川に押しとどめようとするなら、あふれ出た水位より堤防がかなり高くなくてはなりません。
 鎌倉時代や江戸時代から始まった、川や海との戦いが未だ完成していません。
 名古屋市みたいな所でも、川の途中で堤防が2mも低いところがあって水が超したのだとか…
 河川の専門家、治水の専門家、土木の専門家…専門家が出来て100年ほどになるでしょうけど…何をやっているのだか…
 まあ、本当に勝てるとは思いませんけどね。

 かなりの町で、かなりのお金をかけて「ハザードマップ」というのを作ったはずです。
 なのに…
 これだけ広域で災害が発生しても、役所もマスコミもその町の「ハザードマップ」が合っていたのか、活用されたのかについてはふれもしませんね。
 役所の作る「計画書」なんてのは「作るために作る」物も多いです。「ほかが作るから作る」のもあります。
 でも、職員が夜なべして作るのでは無く、結構大金をかけて「専門家」にお願いして書いてもらうのです。
 きれいな色刷りの物が出来ていて、きちんと報告会などもされるのですが、一般市民には周知できません。
 広報に織り込んだりすれば、役所としては「全戸配布して周知せしめた」ことになるのですが、住民の方は玄関まで水が来ないとぴんと来ないのです。
 のど元過ぎれば何とやら…
 いやなことは忘れる人間の脳の基本的な能力で災害も割合と早く忘れます。
 興味を持っている私などはそこそこ覚えていますが、特殊な例でしょう。
 そもそも、「広報〇〇」なんてあまり読んでもらえませんし…

 日本列島、四季があって変化に富み、気候もそこそこ温暖で人間が住むのには良いのですが、地震はあるし、火山もあるし、梅雨もあるし、台風も来ます。
 災害の方でも賑やかな国です。

 そうそう…
 運ぶ産品も無くなって、車の量も期待できない「高規格道路」の作る大義名分に「生命の道」なんてのがつきましたよ。
 被災地になったときに救援物資を運ぶのに高速道路が要るのだそうです。
 防災には使えないけど道路になら建設国債で金は作れるようです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-09-23 10:36 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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