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LUZの熊野古道案内

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2011年 09月 16日

熊野の旅 災害と激甚災害

 災害が起きれば復旧しなければなりません。
 しかし、どんな災害でも国によって救済される訳ではありません。
 救済されるのはある程度大きな災害です。
 そして、救済される災害でも、程度によって補助率などは違ってきます。
 このあたりのように災害慣れしていると、一般の人でもその仕組みを知っていることが多いです。
 今度の災害でも、熊野市が一番補助率の良い「激甚災害」に指定されるかどうかを心配する人が多いのです。
 国道や県道の修理は国・県ですが。市の管轄のものも多いです。
 復旧に10億単位の予算が必要ですから、とても自前で直せる訳もなし…
 でも、直さなければ二次災害を引き起こすし…
 金がないからと言って何年もかけることも出来ず…

 近年は雨の降り方も場所も変わってきています。
 昔に比べれば、各地の堤防などは良くなっているので災害には強くなっているはずですが、その分、元々人が住んでいなかったところに家を建てていることも増えています。
 一度暴れると被害が大きくなるようです。
 昭和30年頃までなら、水害で壊れる電化製品なんて庶民の家には無かったのに…
 絨毯もなかったし、水に漬かったら化粧板が剥がれるような張りぼての家具もなかったし…
 昔の台風の後の写真などではタンスを洗っていましたからね。
 そんな生活様式の違いから出るゴミがものすごいです。
 毎日毎日市のトラックが走り回り、業者の車も自家用車も走り回っているのに、まだ町にはゴミが残っています。
 道路や橋に引っかかっていた流木などもまだいっぱい残っています。
 あのままでは炉に投入することも出来ませんしね。
 浜松でしたっけ…「木材炭化」のプラントがあったのは…
 熊野では結局作っていませんしね。

 どうやら今回の災害は「激甚災害」の指定が出そうです。
 熊野市もその範囲に入るでしょう。
 規模によって、県、市町村の負担総額がずいぶん変わりますが、災害箇所と被災者にとっては同じなんですよね。
 でも、制度上ではずいぶん違いがあるのです。
 個人向けの支援制度でも小さな災害の時には全く何もありませんからね。

 災害の後には「特需」もあるのです。
 伊勢湾台風の後などは、ずいぶん景気が良かったそうです。
 土木工事に占める人件費がものすごく大きく、おじさんおばさんまでかり出されて日傭賃をもらいましたからね。
 公共事業=景気対策という神話を生んだ時代だったのです。
 今の時代は、予算に占める地元人夫の日傭賃なんてほんの少しで、田舎には残らない、建設機械代、燃料費などに消えちゃいますから、町中に金が回るなんて無くなりました。
 「公共事業神話」だけは残っていますけどね。

 このような災害の後の工事は「災害復旧」なのです。
 字のごとく「復旧工事」なので、「事のついでにもう少し良くしよう…」なんてことはほとんど出来ません。
 だから何度も同じ所がやられることもあるのです。
 「東北の復興」が遅れるのも「復旧」ではだめだからです。
 政治の世界、行政の世界では一字違いでも大違いなのです。
 拡大解釈は省庁の中とか独立行政法人などとの間しか通らないようです。

 これで防災対策工事とかが進むか???
 なかなかそうは行かないのです。
 所轄の省庁とか予算制度が違うこともあります。
 事業の格好良さも違います。
 だから、観光施設などには予算が付いても、災害防除にはつきにくいのです。
 どこの首長もそっちが好きですしね。
 つらいものです。

 「要らんものをやめて、防災などに使えませんか?」と言っても、首長には「要るもの」らしいですから…
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-09-16 10:45 | 熊野 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 2320 at 2011-09-16 15:03 x

http://je2luz.exblog.jp/10707127/

ほんとうに、100年に一度。

自然の脅威にはなす術もないですね。

luzさんの写真は貴重な歴史の記録になりますね。


Commented by je2luz at 2011-09-18 12:17
 仕事柄、現場を回って現状把握とともに、嘆きを聞いてあげることでの精神的な落ち着きを取り戻してもらう必要もありますからね。
 かなりの部分をカバーしたつもりです。


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