この一週間ほど、市内の被災地を回り、被災者の人とも接触していますが、意外なほど勝気で元気な人が多いです。
隣の紀宝町や十津川村の惨状が報道されているし、熊野市は人的被害も無かったし・・・
ほとんどの人が。「えらいこっちゃったのう! それでも、こんだけで済ませてもろて良かったとせにゃあのし・・・」と言います。
一部では濁流が押し寄せたり、裏山が家に入ってきたりしていますが、それでも気丈に耐えています。
私などが出来るのは、現状を聞いて必要な所は役所に取り次ぐ・・・程度しか出来ません。
それでも、お年寄りの人などは話が出来るだけでも気休めになるようです。
木本・井戸・有馬・久生屋・大泊・飛鳥・五郷・・・とりあえず回っていって所だけでも広いです。
「新人」と言うことになっていますが、ありがたいことに顔が少しは売れている、と言うより、昔を覚えていてくれる人が多いので話がし良いです。
でも、苦境が分かっても、「災害復旧」と言う分野では出来ないことが多いのです。
さらに一歩進んだ「防災工事」と成ると中々事業採択成りませんしね。
何十年もたなざらしになってきた「防災工事未完了」による被災が多いですからね。
予算の枠組み、所轄の省庁が違うと言えばそうなのですが、「要らん事」でも「格好よい事」には金は使うけど・・・と言う傾向が何処の首長でもありますしね。
先頃にも、「要らん物とまでは言わないけど、急がんものをやめて要る物に廻せませんか?」と質問したのですが、今度も言わなくては成りませんね。
「電線地中化」よりは「防災」なんですけどねえ・・・
こんなこと言うと、トップの考えを否定することになるので、「失礼な!」では済まなくて、「無礼な!そこへ直れ!手打ちにいたす!」と言われかねません。
でも、言わなくてはねえ・・・
年から言っても「大久保彦左衛門」役もしなくては・・・
ただ・・・「彦左衛門」ほど立場が強く無いです。
市長の親戚でも無いし、スポンサーでも無いし・・・
運が良いのか、昨日今日と大雨にならなくて済んでいます。
一日掛かって100mmくらいなら二次災害は熊野では起きないと思われますが、住民の不安はそんなものでは無いですからね。
崩れた斜面のブルーシート張りも出来ていません。
土木工事人夫などまるで足りないはずなのに、三重県発注の木本堤防撤去工事の防護ネット張りを洪水のすぐ後にやりだした土建業者もあります。
この神経にも驚きますね。
確かにまだ災害復旧工事の発注は無いし、出動要請も無かったでしょうけどね。
この人たちは災害援助の方でも優秀な人たちにはずなんです。
会社の体質が透けて見えました。地元の会社なのにねえ・・・
七里御浜も流木とゴミで埋まっています。
一部の人は「みっともないからどけさせろ!」と、言います。
これも、一種の「自己中」ですよね。
でも、担当が違うからと言ってこれを発注するかも知れないと言うのが役所ですけど・・・
東北津波のがれきと違い、腐って匂うような流木やゴミではないのですからずっと後で良いでしょう。
あれやこれや一杯ありますが・・・
「これだけで済ませてもろうたんで・・・」
本当に、そうでなければ巡回にも回れなかったでしょうね。
MIXIの三重県熊野市トピックス・・・熊野の写真のところにまとめて写真をアップしています。
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熊野市周辺地図です