今回の台風12号付属豪雨災害の範囲は「世界文化遺産・紀伊山地の霊場とその参詣道」とほぼ同じです。
中核の一つ、「那智大社」も大きな被害を受けているようです。
そして、その復旧にはこの「世界遺産指定」が邪魔になるかも知れないそうです。
国立公園や文化財でも指定されると自分のものが自分でいじれなくなりますからね。
土砂でぶち抜かれた物は土砂を取り除くだけでは済みませんからね。
詳しい状況は分かりませんが、裏山が崩れたようで岩石が裏から表まで埋めているようです。
許可が出てもこれを取り除くのは人力で随分時間も掛かるでしょう。
その後の補修もヘドロが入ったのと違い「掃除」では済まないですからね。
「那智の滝」も上流の峪が暴れたので、滝つぼ周辺の様相が変わっているとか…
元々、滝つぼには巨大な岩石が一杯座っています。これらは、昔からの洪水で流れ落ちたものだと思いますから、地球にとっては起きて当たり前のことなのでしょう。
そして、参詣道の入り口、那智駅のそば、那智川下流の井関・川関とか言われる辺りは壊滅状態です。
JR紀勢西線が不通になっている以前に。「観光」には向かない状態です。
むずかしいのは、復旧には経済活動が活発になることが必要です、その中には観光も含まれますね。
那智勝浦前部が駄目になったわけでは無いし・・・無事に残った観光業の施設もアオリで倒産したのではいけ無いのですけどね。
熊野川沿いの川湯温泉などもかなりの被害を受けたとか・・・
しかし、あそこも温泉以外に何も無いに近いのです。つまり、人が来てくれなくては…
熊野でも、施設の無い鬼ヶ城や熊野古道の各峠などは誰も来なくても被害はありません。
しかし、中心部の宿泊施設や紀和町の瀞流荘なんて施設はやはり客が来ないと・・・
復旧次第、おいで下さいなんて言っても、何時復旧したのか、無傷なのか・・・たどり着けるのか・・・
道路によるルートはドコモ甫母確保されては居ます。
そして、山々もパッと見たところ何事もなかったかのように緑色です。
今までなかった茶色の筋が所々に見えますけどね。
三重・奈良・和歌山三県にまたがっています。
災害復旧もバラバラでしょう。
義捐金募集の始まるような災害でもなさそうです。
「ふるさと納税」があれば助かりますね。
義捐金と違い用途が限定される訳では内ですが、この周辺の自治体で財政が楽な所などありませんからね。
熊野市周辺地図です