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2011年 09月 09日

熊野の旅 広域災害と熊野市消防

 今回の台風12号付属豪雨災害の三重県側の被災地は、南牟婁郡紀宝町と熊野市に集中し、南牟婁郡御浜町の一部も被害を受けました。
 三重県の南の端、旧南牟婁郡全域と言うことです。
 今は自治体にして1市2町です。

 災害の時は消防の出番です。
 この消防に関しては、丁度この全域を「熊野市消防」が引き受けています。
 前市長・西地さんの時に消防広域化の話しが出ました。
 全国的に「組合立」と言う協同組織を作るのですが、この話が出始めたとき、西地さんが「どうしよう…」と言うので、「組合立なんて動きにくいのはやめましょうや。南牟婁の方には消防が無いのだし熊野市消防が引き受けて組織一元化でやった方が良いですよ」と話したことがあります。
 西地さんは「その方が組織としては良いけど、議会はどうするかなあ・・・」とちょっとだけ心配しました。
 非公式段階で議員諸侯に「一本化のほうが良いはずだから・・・」と話をして見ると、当然のように熊野市が引き受ける案に議員の意向は固まりました。
 病院や老人ホームなど色んな所で南牟婁郡との組合立的な組織を作って、動きにくさを経験してきただけに、緊急時に指揮系統が完全一本でないと困る消防としては当然のことです。
 お金に関しては人員配置と資材配置で分担するしかありません。
 多少の不平等なんて問題にする組織では無いですからね。

 こうした経緯で、今回の広域災害の救急・水防などの活動は全域「熊野消防署」の指揮下で行われています。
 広域ですから大変ですが、救急車、消防車は町役場の出動要請など無くてもこの広域の中は必要に応じて走れるのです。
 各地にある「消防団」も出動手当てなどは各町に負担ですが、動かすのは一本化できていますからね。
 あの時に「組合立」などにしなくてよかったです。
 市民の一部からは、「何で南郡まで背負いこむんなら!」と言われましたけどね。
 そうした人でも、消防の本質を説明すると分かってくれましたけどね。

 それにしても、これだけの広域で大災害が起きると消防も手が回りませんね。
 豪雨の前から、消防団も総動員で「水防団」として出ていましたしね。
 消防団員の不足と高齢化が深刻なんですが…
 自宅が被災した消防署員も消防団員も居ます。
 「肝心のときに居てくれない」と、奥さんの嘆く職業です。
 私など外野はにできるのは、影から少しサポートするくらいのことです。
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 この崩壊現場は飛鳥町地内ですが、普通の台風の後ならものすごい現場になるのですが、今度のように広域で起きていると災害現場の一つになってしまいます。
 感覚が麻痺するのも怖いです。
 全ての現場がきちんと把握され、災害復旧の計画できる段階まででもかなりの時間が掛かります。
 応急の土嚢積み、ブルーシート掛けにも手が回りそうに無いです。
 昔なら、資材提供で自分たちである程度のことができたのですが、70歳を越した老人が多いところでは…
 何処の田舎でも、災害の度に集落を離れるお年寄りが出るものです。
 こんな理由で住み慣れた土地を離れるのはものすごく淋しいでしょうね。

  
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-09-09 11:08 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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