LUZの熊野古道案内

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2011年 08月 31日

熊野の旅 総合防災訓練 in 遊木町 1

 今年の熊野市の防災訓練の会場は遊木町でした。
 形としては日にちは指定するけど時間は指定しないと言うことでした。
 それでも、消防署員、消防団、警察、市役所、県事務所、報道機関、議員などが集合しなくてはならないので内々では時間は設定されていました。
 まあ、当たり前の話ですけどね。
 最初に集合してサイレンが鳴るのを待っていたのは海のそば、遊木港の市場前でした。
 海抜2mほどです。
 真っ先に逃げなくてはならない場所ですね。

 少し前にも取り上げましたが、昭和19年の東南海地震の津波ではこの遊木町も津波に遭っています。
 写真にもある、一段目の家は流されたそうです。
 割合と高くは無い津波だったようです。
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 次の東海地震はもう少し大きいと言う予測も出ていますから、遊木の人は「三段目くらいまでは登らないと・・・」と、考えているようです。
 
 サイレンがなって訓練が始まると、あちこちにたむろしていたお年より達もボツボツと石段を登りだしました。
 ここの地形は海からいきなり山が始まりますから、一歩ごとに高さが増えます。
 日常生活にはしんどいですが、こうした時には都合が良いですね。
 東北の津波と違い、ここの津波は早ければ5分、大体の予想では10分しか時間が無いのです。
 東北でも逃げられませんでしたが、ここでは平野が少しでもあるところだと、上り坂に掛かる前に津波がやって来てしまうのです。
 100年に一回ほど地震と津波があるのですから、そんな場所だと集落は出来なかったでしょうね。

 写真の真ん中辺、三段目付近の道にポツポツと見える点々が避難している住民の方です。
 婦人会の人や消防団の人などは借り出されていますから、あの人たちが「災害弱者」と言われる高齢者なのです。
 慌てて走る人は見かけませんでした。
 マイペースでぼちぼちと・・・
 それでも、地震が収まってすぐに家を出て石段を登ってくれれば大体間に合うかな・・・
 リアス式海岸の漁師町、海に面して生活している人ですから意識は高いようです。
d0045383_12232883.jpg

 遊木の町の中央を流れる川です。
 両岸の道が遊木小学校に通じる遊木のメインストリートです。
 魚市場からだらだらともぼっているのですが、意外と勾配がゆるく真ん中まで登っても海抜5mしかありません。
 この川沿いには昭和19年の津波は遡っています。
 保育所のあるあたりまででとまったようですが、それでも海抜8mくらいでしょう。
 お年寄りの足ではこの道沿いに逃げる方が時間が掛かりそうです。

 揺れるのが1分か2分…
 われに返るのが1分で済んでも…
 津波が来るまで、残りは…
 玄関で津波に遭うくらいかもしれません。
 そこまで考えると「夜も眠れなくなる…」でしょう。
 仕方ないので「10分」あると考えましょう。

  
熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-08-31 12:36 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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