鳥取県の山の中・・・日野郡日野町に「金持神社」てえのがあります。
「金持・かもち」と読むのだそうです。
「金」は「鉄」のことらしいです。
古代には「金」より高価だと言われた「鉄」を産出して栄えたのだとか…
この小さな日野町にとって、この神社が救世主のような存在みたいです。
何しろ、この名前に釣られて参拝者が増える一方なんだそうです。
大阪の「住吉さん」の「商売繁盛笹持って来い!」はまだ分かるのですが、ご利益信心の流行るご時世ですから、こんな山の中へでもやってくるのですね。
パンフレットにも・・・
「ロト当りました!」などと言う見出しがあり、「宝くじ一等当りました」、「パチンコで大勝しました」なんてのが書かれています。
これは、「金持神社」の絵馬に書かれているのだそうです。
そして、このパンフレットを発行しているのが、「金持神社札所」(売店)と「日野町観光協会」なのです。
この札所・売店には補助金が入っているようですが、売り上げ急増で町に多額の寄付がなされるようです。
ご利益信心の参拝者向けだからでしょうね、「開運財布」とかの縁起物がずらりと並んでいます。
思わず噴き出しそうなものが多いのですが、売れるんだそうです。
分かりよくていいですよね。
「日本最古の神社でイザナギ。イザナミが・・・」なんてややこしい説明は要りませんからね。
元来は特別金儲けに繋がる神様でなくても名前だけでありがたいでしょうからね。
「幸福駅」の切符がブームになったりするのですからね。
「金持神社」なんてのは今式で言えば「すごいパワースポット」なのだそうです。
小さなけどいい神社です。
素朴で・・・
そんなところと、生々しいご利益信心の絵馬の数々・・・
面白い対比です。
三重県にも「頭の宮」と言うのがあり、何時の時代からか受験生の親たちが遠くからも参拝に来るのだそうです。
それなのに・・・
熊野・有馬の「産田神社」は「湯島の天神さん」に全く勝てませんね。
と言うより、有馬周辺縁の人以外のお参りが昔から少ないようです。
神話の火の神を産んだ所なのですから・・・
うーーーん
生んだ母親は焼け死ぬし・・・
縁起は良くないような…
熊野詣も「極楽浄土」とか「厄落とし」ではなく、「世界遺産めぐり」になっちゃったようですし・・・
熊野市周辺地図です