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2011年 07月 17日

熊野の旅 限界集落と「水源の里」 2

 綾部市でも山に入り込んだ小さな谷沿いにある集落が奥のほうから段々と「限界集落」になっているようです。
 熊野市でも同様ですが、海岸線を抱える所では、小さな入り江に人が住み着いていたところもその耕地の狭さ交通の不便さなどから過疎が極限まで進んでいます。
 綾部市は地形上東と西では随分様子が違うようです。
 熊野市同様広い面積でも、使える場所が限られているようです。
 山林がほとんどの部分を占めるのも熊野市と同じですね。
 少し違うのは、熊野市より都会に近いこと、山の中とはいえもう少し平野があること、昔から大きな工場があったこと…などでしょう。
 それが人口の違いになっているようです。
 しかし、端っこではその恩恵も届かず…

 お邪魔した集落も、国道を離れて谷沿いの道を遡ってゆくと、ホイールベースが短くても幅の広いバスは走るのに苦労する道の奥にありました。
 今の時代なので、全線舗装されているし、道の拡幅工事も進んできていました。
 これもこちらと同じです。
 都会の人なら、「この先には人は住んでいないだろう…」 と、思うようなところです。
 「隠里」ですね。
 昔はこうした所に落人が住み着いたのですが…
 落人が住み着くには京の都から近すぎるかな?

 そうした集落が綾部市の右半分に集中しています。
 それを見捨てられないと言うことで作られたのが「綾部市水源の里条例」と言うことです。

 理念は
 1.水源の里の存続
 2.水源の里の持つ機能を守る
 3.綾部市の発展
 4.時限立法

 位置づけは
 1.市役所から25Km以上
 2.高齢者比率 60%以上
 3.世帯数 20戸未満
 4.位置 水源地区

 振興目標
 1.定住対策の促進
 2.年との交流促進
 3.地域産業の開発と育成
 4.地域の暮らしの向上
 と、なっています。

 至極当たり前の、過疎地なら何処ででも掲げられているものなのですが…
 
 定住化促進策の中に、「空き家の活用」が入っています。
 これも、過疎法のメニューとして昔に作られたくらいポピュラーなものです。
 綾部でも空き家が沢山あっても、貸してくれない、売ってくれない、と言う問題もあったようです。
 市が刈り会下手整備し。貸し出すと言う方法まで取っているようです。
 定住者用の住宅を新築したりまでしているようです。
 
 先日からの写真でも有りますように、日本人の原風景にはまるような家が残されています。
 「文化人好み」の雰囲気のある場所と言うことと、行政や地元の手厚い受け入れ態勢もあってでしょうか、6世帯21人が転入してきたようです。
 全部が、「Iターン」だそうです。
 定住化促進としては成功している方でしょう。
 どれだけ継続するか、住み着いた集落の元からの住民のお年寄りが消える時、入り込みの住民が生活できるか・・・などの課題はあると思います。

 熊野でもそうなのですが、「Iターン」とかの人には比較的行政は優しいです。
 地元出身者の若い人が帰ってくるのにはそんなに優しくないのが通例です。
 「定住促進」「新規農業従事者育成」とか何とか、家賃補助だとか住宅優先入居なんてのをやるのが田舎の通例です。
 しかし、山間部の小さな田畑ではとても農業では食えないし、都会からの素人さんがやる農業でやってゆけるのはまれでしょう。
 テレビのルポなんかも眉唾にしか見えないことがあります。
 そうした現実もあり、「Iターン」してくる人で、本当に定住するのは、「物書き」「染物師」「機織り」など、自分で食うだけの手段を持った人が多いですね。
 熊野でもそうですが、そうした人も、「当代限り」の定住感覚です。

 古くから、何百年も続いてきた集落の最後をほんの十年とか二十年延ばすだけに成りそうな感じもします。
 それでも、やらないよりましとも言えますね。
 土地に執着する日本人ですから、「集落の集約化」が非常に困難ですからねえ…
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-07-17 09:25 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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