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LUZの熊野古道案内

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2011年 07月 16日

熊野の旅 限界集落と「水源の里」 1

 今回の視察の一つ目・・・
 写真をアップしてある物は、一般的に「限界集落」と呼ばれる所をいかに維持するかと言う施策を行っている、京都府綾部市のものです。
 綾部市は昭和25年に54.000人を越す人口を抱えていたのに、平成22年には37.000人に減少したと言う、日本の平均的田舎の町です。
 人口的にはそれでも熊野市のピーク時よりは多いのですけどね。
 でも、親父様な割合で過疎と高齢化が進んでいます。
 そして、何処でも同じなのですが、中心部から少し離れた所では、極度に過疎と高齢化が進み、集落の機能が維持できなくなってきています。
 こうした集落を「限界集落」と呼ぶことが多いのですが、綾部市では、この聞くだけで淋しくなる呼び方を変え、「水源の里」としたのです。
 その対策として、「水源の里条例」と言うものを制定して何とか手当てをしようと動いています。

 名づけ方も良かったからでしょうか、全国の自治体がこの趣旨に賛同し、『全国水源の里連絡協議会』などと言うものが出来ています。
 なんと、参加している自治体が166市町村だそうです。
 なんとなんと・・・わが熊野市をはじめとして、大紀町、津市、大台町、松阪市と五つも三重県では加入しています。
 大きな町、津や松阪が入っているのは平成の大合併で山間部の自治体を飲み込んだからです。
 果たしてこんな団体に加入したからと言って、大きな町の行政や議会が小さな集落のことが分かるのかどうか・・・

 綾部市の「水源の里条例」は時限立法で平成19年から平成23年度までになっています。
 今年度が最終年度と言うことです。
 時限立法にしたと言うことは、期限を設けることによって「事業を行う気」を強くする効果も狙ったようです。

 綾部市は「過疎地」には指定されていません。
 この「過疎地」と言うやつは、困ったものなのですが、指定されるのと指定されないのとでは自治体にとって大きな差が出ます。
 過疎にならないで済めばそれが一番ですが、過疎は進むし基準までは落ちていない・・・これが最悪のパターンなのです。
 なぜか?
 「過疎地」として、国がわざわざ指定するのからには恩恵もあるのです。
 借金まみれの地方自治体ですが、「過疎指定地」になれば「過疎債」なんてのが認められ借金の元本も利息もほとんど国が払ってくれます。
 基準ぎりぎりで認められた所と外れた所では、財政事情などほぼ同じですからね。結果はえらい違いなのです。

 綾部市は「過疎地指定」から外れていますが、いわゆる「限界集落」と呼ばれる、若しくは予備軍が196集落中42集落もある過疎地なんです。
 そこで考え出したのが、この条例制定と実行でしょうね。
 全国で注目されるようになれば、自分たちもやる気がますます起きてくるし、いろんな意味で国や県も放っておけないでしょうからね。
 
 内容については次回以降に書きます。
 他所様のことですから、書いてよいことも悪いこともあるし、一回の視察では分からないことも多いです。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-07-16 10:53 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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