LUZの熊野古道案内

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2011年 07月 05日

熊野の旅 花火と防災

 考えても考えても答えの出ない、「花火と津波」の問題ですが、6月議会の一般質問を受けて、熊野市は今までにはなかっただけの動きはしています。
 地元にある、「警察」「消防」「県事務所」との打ち合わせ、協議はもちろんですが、目の前の海と見物に来る巨大客船「ASUKA II」などの非常時の動きなどを打ち合わせるために「海上保安庁」まで出かけて打ち合わせをしてきたようです。
 でも、できる対策は普通通りのものしかないのが当たり前です。
 巨大客船が岸に流されてきたら堤防もひとたまりもありません。
 地震発生と同時に連絡を取り、エンジン出力を上げるとともにへさきを津波の来る方向、沖に向かって前進すると言う船舶として当然の動きができるように準備しておいて貰うことだけでしょう。
 航行中ではなく停泊中に成りますっから、準備態勢がなければ何もしないうちに津波が来て流されます。
 船の向きは津波に対し最悪の角度ですしね。
 
 たかが地方議会の一般質問、されど、一言一句まで記録される公式発言はこれしかないのです。
 他の役所の書類は二年とか五年で廃棄されますが、本会議議事録は残ります。
 こんな答えの出せない事を持ち出されると、当局は困るのですが、このように本腰を入れて動くきっかけにもなります。
 担当課の職員さんは単純に花火をやるだけでも大変なのに、こんな問題まで抱えているのです。
 ご苦労さんですが、熊野市は主催者なのですからね。

 『冬場の昼間、浜にほとんど人の居ない時に「普通程度の津南海地震」が起きてくれれば、それから50年60年はこんな心配無しで花火ができるのに…』
 と、言うことも話題になります。
 しかし…
 これは「木本。有馬」に住む人の論理になってしまいます。
 この「普通の東南海地震」つまり、昭和19年の規模で済めば木本や有馬など七里御浜沿いは被害なく済みます。
 そして、次にエネルギーが蓄積されるまで50年以上100年とかは一応安全ですからね。

 でも・・・
 この規模でも…
 熊野市内新鹿町などは海岸部が壊滅し避難が間に合わなければ犠牲者が出ることが予想されます。
 隣の尾鷲市などになると、中心部の半分以上が津波に襲われ、被害は恐ろしい規模になります。
 『これだけで済んだ…』、『済ませてもらった…』 とも言えない事になってしまいます。

 『ロイドに保険を作ってもらってかけたら…』
 なんて冗談みたいなブラックユーモアを言ってみても、予想され賠償支払額から言って、掛け金は花火予算全部以上かもしれません。

 保安庁にとっても、万一、花火当日に起きれば最大の犠牲者を生むのがほぼ確実な木本海岸は重点地区にはなりますが、津波はリアス式海岸の多い三重県全域を襲います。
 出動してこの沖に配備されている巡視艇以外を全部ここに回す訳にも行きません。
 数の無いヘリコプターも…

 堤防を越さず、そのまま引いてゆけば漂流物もほとんど無いので、救命胴衣など着用して長時間の漂流に耐えれば助かる人も沢山いると思います。
 しかし・・・
 現実問題、10万人もが救命胴衣を着て花火乾物なんてありえません。
 何万人分の浮き輪・救命具を空から撒くなんてのも非現実的です。
 それが出来れば…
 そして、いつも通りの東南海地震なら…

 浜で見物する人のお尻のしたの座布団が全部、エアークッションであれば…
 ちょいと工夫された簡易的な救命胴衣になるものなら…
 何千人とかは救われるでしょう。
 入場料で買わせればいいのですが、「命より金が惜しい」と言う種族からのクレームがものすごいでしょうね。
 それと、そうした物をものすごく高く役所に納めようとする悪い輩も跋扈するでしょう。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-07-05 09:56 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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