高速道路の「休日1000円」とか、「無料化社会実験」なんて悪しき制度がなくなりましたが、人の動きはどうなるのでしょうね?
物価なんかにはちっとも寄与しないし、遊んで回らない年齢の人間には恩恵は無いし…
東北の復興の足しになるほど…と言うより、命綱になるほど大きな税金を投入していたんですよ。
それに、このおかげでどれだけ無駄なガソリンを焚いて炭酸ガスを増やしたか・・・
それに対し、マスコミは批判もしなかったし、自分が安くなれば…と、民衆も喜んだり…
これは、クーラーの補助なんかも同じ図式なんですよね。
まるで物の道理の本質を見ない…
どうして日本人はこうまで自己中心になっちゃったのでしょう?
観光地の業者も、客さえ来れば良い・・・
そんな精神状態で「信仰の道・熊野古道」を歩いても感じられるものは少ないような気がします。
ユネスコが認めたのは「日本の信仰、日本人の精神」見たいな物だったはずです。
具体的なものって、確かに熊野三山や高野山などありますが、とんでもない長さの熊野古道まで含めたのはその理由だと思うのですがねえ…
高速無料化のおかげなのかどうか分かりませんが、このあたりの観光客も役所の発表では大幅に増えたのだそうです。
どうも実感は無いのですけど・・・
熊野市の観光公社の役所の行事以外の土産物などの売り上げがうんと増えたなんて報告も無いですしね。
ただだから… 安いから・・・ と、いうことで出かけてくる人からは入場料を取らない施設ではお金を落とすことは期待できません。
観光地によっては、お金がなくなってきた国内のお客さんが減ることより、原発の風評で、お金持ちの中国からのお客さんが減る方がこたえるような事いいますからね。
残念ながら、熊野市には中国からのお客さんはほとんど無いようですし、朝鮮半島からも少ないようです。
「木本事件」の慰霊碑の問題で訴訟まで起きているようですしね。
那智勝浦や高野山は世界遺産で少しは商売になるでしょうが、尾鷲・熊野・新宮などは役所的には成果は上がったことになっても民間が商売になるほどにはならないでしょう。
「蟻の熊野詣」のころでも、宿場町、門前町として栄えたなんて記録の無いところですから…
ただで旅人の面倒を見る、「善根宿」の記録があるくらいで、昔から「熊野街道」なんてのはお金にならなかったようです。
御浜町神志山には「巡礼の碑」なんて、行き倒れになった巡礼さんのお墓があるくらいです。
天皇さんや上皇さんがお歩きになった「中辺路道」などは特需みたいなのもあったのでしょうね。
???
特需より食い物まで召し上げられて迷惑したこともあるかも知れません。
なにしろ…
いえにあらば けにもるいいを くさまくら たびにしあれば しいのはにもる なんてつつましい旅だったら…
まあ、これで遊んで回る裕福な人の通行料を全国民で払ってやると言う「くだらない政策」が無くなって、観光も正常化しますね。
この政策は、今の与党・野党二代に渡って作り上げたものなんですけどね。
確実に落ちるのは、「ガソリンの売り上げ」と「炭酸ガスの排出量」ですね。
良かった良かった…
熊野古道には汽車で来てください。
間引き運転はしませんからね。
熊野市周辺地図です