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LUZの熊野古道案内

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2011年 06月 18日

熊野の旅 鮎解禁 大又川 神上川

 鮎の解禁と言うと6月頭が多いのですが、熊野市の清流「大又川」は昔から少し遅く解禁しています。
 天然鮎が遡上できなくなってしまって、琵琶湖の「湖産」と呼ばれる稚鮎などを放流するようになっているし、水温も低目の川なので生育が少し遅いのでしょうね。
 
 熊野川総合開発でダムだらけになってしまった水系ですが、紀和町の辺りは河口の新宮までダムが無く、鮎も鰻も遡上してきます。いわゆる「天然物」が捕れるのです。
 河口から遡上して熊野川が二つに分かれると、片方は「十津川」になりもう一方は「北山川」となって紀伊山地に入ってゆきます。
 北山川も「瀞八丁・どろはっちょう」を過ぎるとダムによってせき止められます。
 切り立った渓谷で水量も多い所はダムを作るのに最適なのですが「瀞八丁」にはダムがありません。
 素晴らしい景観だから・・・と言うよりは、川の落差の問題だったのかもしれません。
 戦後の金も物も無い時代ですし、札束に物を言わせて田舎の土地を水に沈める政策でしたから、景観などより発電だったでしょうからね。
 原発を作る時以上にだまし討ち的な買収でしたからね。

 切り刻まれる川には鮎も鰻も居ました。
 ダムが出来れば海から遡上する鰻と河口から遡上する鮎は上流に行けません。
 と言うことで、放流が始まったのです。
 この辺だけではなく、全国に「〇〇川漁業協同組合」と言うのが出来たのはその頃なのです。
 本職の川漁師など居なかった河川にもそうした組織が出来、「漁業権」が設定されました。
 そして、流域の多くの家が加入しました。

 組織を作らないと「受け皿が無い」ということで、その先の鮎や鰻の放流が出来なくなる・・・と言うこともあったのですが、加入する側には「巨額の補償金」がちらついたのです。
 「利息だけで充分放流が永遠に続けられる額」…ですからね。
 入って置いて損は無いわけです。
 現に「損じゃなかった」所も結構あるようです。
 大金を積み上げて「自然保護」ではなく「でっち上げた漁業権」を買ったのが電源開発…
 その金に目がくらんで、「お国のため」と言い訳しながらほくそえんだのが地元…
 「原発」と同じ図式だったのです。
 川が荒れ、海岸線は浸食されましたが、「原発」のように「死の灰」をばら撒くまでは至りませんでしたけどね。

 そうした河川でも、細々と「鮎の放流」が行われて、先日解禁を迎えました。
 地元の釣り人が高齢化でどんどん減っていますから、川を埋め尽くすような釣り人は居ません。
 金利が下がって資金は無いし、稚鮎も随分値上がりしたようで、昔ほどの放流は無いようですが釣り人も減っていますから・・・
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 解禁の日、北山川の支流、「神上川」で見かけた「鮎釣り天狗」です。
 「アナゴ釣り」の方が似合うほどの小さな川ですが、鮎が放流されています。

 この川の底が異常に黒っぽいのは、「那智黒石の産地」だからです。
 川底が「黒色粘板岩・那智黒」だから黒っぽいのです。
 もっとも、那智黒としては品質の悪い「おば」といわれるものですけどね。
 このすぐ下流には「七色峡谷」があるのです。
 さしずめこの川はその渓谷のミニチュア版と言うところです。

 川底は黒いし、草や木々で日当たりは良くないし…
 多分、ここの鮎の体は黒っぽいと思います。


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-06-18 09:21 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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