三項目は、あんまり格好のよいものではありません。
「工場誘致策を打て!」とか「若者定住策はどうなっているのか!」などと言うほうが一般受けは良いのですが、現実はそんな甘いものではないのです。
熊野市だけではなくほとんどの田舎がもうそんな時代は通り越しています。
田舎はこうしたことの先進地です。日本平均のかなり先を進んでいるのです。
あと、20年30年すると、「日本国」が今の田舎のような形に成りかねないのです。
それでも、自分の子供を外に出るように育てておき、外で就職して喜んで自慢している親が、口では「若者定住化」などといいます。
現実は大学を卒業して田舎の農協に求人があっても就職させないのも親なんです。
もう少し田舎だと、「役場の職員」でさえ応募者がなかったりするのですからね。
3.山間部、海岸部集落の生活維持について
(1)個人商店の消滅、移動販売車の廃業、農協の撤退など山間部や海岸部の集落での生活維持が困難になっています。
出張所の改築などで行政面での手当ては進んでいますが、「暮らす」「食う」と言う面がどうなるのか不安を持つ人が多いです。
自家菜園で猿や鹿と戦いながら野菜を作っても、完全な自給自足は無理です。
今は、乗り合いとか人に頼んで中心部への買い物に来ている人も見られます。
しかし、これとて運転できる人の高齢化で時間の問題と言える状態です。
対策としては、
①移動販売車への補助によって巡回販売を維持する。
②中心部へのきめ細かい足の確保をはかる
③ネット活用とかで商店からの配達ルートの開拓
④ヘルパーでは無いですが「お助け隊」を活用する
…などいろんな物があると思われます。
限界集落を廃棄集落にしたほうが行政上は効率はよいかもしれませんが、できる限り維持できるようにするのが行政の役目かと思います。
市を挙げての取り組みをお願いいたしたいと思います。
熊野市周辺地図です