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LUZの熊野古道案内

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2011年 06月 03日

熊野の旅 熊野古道と集落

 熊野古道は山の中・・・と言うより、古道の形で残されているのは山の中、険しくて明治以降の新道建設の時に改良不能で残された所だけです。
 本当はこの峠峠を結ぶ間も「熊野路」「中辺路」「野辺地」大辺路」「伊勢路」・・・だったのです。
 平野の無い紀州ですから、ほんの少しでも平地があれば集落を作っています。
 平地がなくても棚田を作って住み着いています。
 ここで育ったものでも、「よくもこんな所に住み着いたものだ!」と感心するくらいです。
 まあ、紀州だけではなく吉野の山中、四国の山中、伊豆の海岸・・・日本中そうですけどね。

 このような集落は当然のように、過疎と高齢化が進んでいます。
 「熊野市」と言う立派な市政を敷いた町全体で過疎が進行し、出来た時の1/3の人口が消えているのです。
 だから、条件の悪い小さな集落はものすごいことになっているのです。
 海岸線一番遠くの「須野町」ともなると、人口は10人ほどにはなっていますが、実際残っているのは一人ではないかと言われています。他の人は施設に入ったとかのようです。
 他もそんなところがポツポツ・・・限界集落ではなく消える集落です。

 もっと大きな「波田須」なんかも老人が2/3になって、動きが取り難くなっています。
 この「波田須」は熊野古道歩きの人は、「徐福の宮」ー「大吹峠」と言うコースではちらりと眺めて通ります。
 棚田が残っていたり、段々畑に蜜柑が植わっていたり…
 小さな田舎家にお年寄りの日向ぼっこ…
 目の下には光る太平洋…
 季節によっては「白い蜜柑の花」…
 童謡の
  みかんーのはながーーー さあいているーーー
 なんてのが浮かんでくる素晴らしい所です。
 お弁当ののお結びを転がしたら・・・
 「こぶとりじいさん」のように止まらないくらいです。
 老人車を押して近所のばあさんの所に行くのもままならない地形に住んでいます。
 「声かけ運動」なんかも大変なことです。

 そんな集落が増えたので、熊野市の出張所では大改装が行われています。
 「老人車、車椅子の人でも入ることが出来るように、入り口をスロープにして、扉も三枚引きで開口部を大きくしたり、カウンターを下げて車椅子でも書類を見たり書いたりできるようにしたり…
 一昔前のように「老眼鏡」を用意してあげるのでは役立たなくなったのです。
 業務内容も「よろず相談所」みたいになってきています。
 「役場の窓口がたより」なんですね。
 郵便局が変質したので「郵便さんが頼り」と言う部分が減ってしまったのが、田舎のお年寄りにとっては悲しいことなんですね。
 役場は郵便屋さんのようには走り回れませんからね。
 町場に暮らす人にはわからない話です。
 これは「熊野古道」の途中に見られる集落全部に共通することです。
 住民自体が「世界遺産」みたいになってきています。
 老齢化指数・・・60%~80%なんてね。
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熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-06-03 09:52 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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