外に出ると言うことは癖のもののようです。
飲み歩くのも、出始めるとネオンが瞬く時間になると落ち着かなくなって、ふらりと出てしまうもの。
パチンコ族も暇があれば…暇がなければ作ってでも出かけちゃうようです。
そんなものなのに、一旦出なくなるととんと出かけなくなったりします。
芭蕉も「漂泊の思いやまず・・・」とやらで、長いたびに出かけましたね。
旅なんてのはそんなもので、どっしり腰を落ち着かせてしまうと中々神輿が上がらなくなりますが、虫が起きてくると今度は腰が落ち着かなくなります。
日本の映画では、「また旅物」てえのがありました。
「かっぱからげて 三度笠・・・」
お決まりの縞の合羽に大きな菅のかさ、腰には一本独鈷・・・
口に長い串でも咥えれば「木枯らし紋次郎」ですね。
今じゃあ「紋次郎」と言っても、「イカのおつまみ」しか思い浮かばない人も多いでしょう。
こんな類のものですから、「旅行」のほうでも、出かける人は年中うろうろするようです。
動かない類の人は、根が生えたように例え誘われても出掛けないようですしね。
つまり、「観光客数」なんてのも、実態は2とか3とかで割った人数の人が出歩いているってことでしょう。
昔のように、「ノーキョウ」などの団体さんは激減していますから、年に一度・・・なんて人は減っているのでしょうね。
家の前の国道42号線を走るバスで一番見かけなくなったのは…「〇〇後援会」と言うやつです。
昔は1号車から延々と繋がった都会の議員さんの後援会のバスが勝浦温泉向きに走ったものですが、公職選挙法が厳しくなるとともに姿を消しましたね。
勝浦温泉不振の一つの原因かもしれません。
震災の自粛が長引くと、お出かけ集団のお出かけ癖が消えちゃいます。
東北の方々の分が純減なのですから各地は苦戦するでしょうね。
なんとか、「お出かけ癖」をなくさないようにして欲しいものです。
私も、一旦腰を落ち着けてしまうと「無精者」の方が強く出てきます。
今年は娘のおかげでベトナムを歩いてきましたので、「お出かけの虫」が目を覚ましたようです。
やたらと出かけたくなります。
「今のうちに歩かないと…」
いやですねえ…
歳を計算すると余計に出かけたくなります。
ベトナムの残りとラオス?カンボジア?ビルマ???
カッパドキアも良いけどなあ…
こんな風に、国内より海外の方が咲きに浮かんでくる人種が増えてしまったから、国内旅行が衰退するのでしょうね。
1ドル360円当時は、海外で飯を食うのも、コーヒー一杯飲むのもしんどかったのに…
出かけるにしても、「三度笠に振り分け荷物」ではなく、「LowePro」のカメラ用リュックを背負った姿ですね。
わらじの代わりにトレッキングシューズ…
おんなじなのは安宿探しが日課になることですね。
それと、映画のようにはもて無いってことです。
熊野市周辺地図です