引き続き、「ピネ」についてです。
全体計画は、「CCZ」と言う名前が付いていたと思います。
一体なにをあらわすか判らない呼び名ですね、「Z」なんて付く単語はほとんど無いし…
で…
調べてみると、「コースタル・コミュニティー・ゾーン」と言うことらしいです。
旧建設省の考えたものです。
ここ御浜の「CCZ」は沖合いに大きな岩を沈めて人工リーフを作り、浜のやせるのを防ぎました。
そして、浜には椰子の木を植えました。
そのそばには駐車場も作りました。
離れた浜には公園?を造り、そこに行くための歩道橋を作りました。
空中で五叉路になったり・・・大阪駅の前より立派なものです。
松のほとんど無い「御浜松原」には少し松が植えられていますが、管理は出来ていません。
若木なのに松枯れを起こしかけています。
「宝くじ」のお金も入ってきているようです。
ここまでして誘導しても、あまり人が行かないんですね。
「何も無いところでのんびりと…」
これには日本人の観光客は向いていませんからね。
VIP並に分刻みで行動する傾向があります。
車を停めて浜に出て・・・なんて時間がもったいないみたいです。
フランス人のバカンスのように時間のある旅行は少ないですからね。
なにしろ、海外に出かけても、、「二泊三日」「三泊四日」なんてのに人気があったりですからねえ…
私も日本人ですから、車に乗るとひたすら目的地を目指します。
この前のベトナムでも一都市二泊ずつが精一杯でした。
そんな日本人の感覚と、高級官僚の感覚のズレが大きく出たのが、「リゾート法」だったのですけどね。
リゾート法まで行かなくても、全国で展開されている観光施設整備にはそうした傾向があります。
でも、この「CCZ」計画でできた海岸の施設と、そのバックヤードにできた「パーク七里御浜・ピネ」を見渡せば、明るくていかにも南の国らしくて立派なものですよ。
でも、椰子の木があっても「ハワイ」には成れませんでした。
産物はパイナップルでは無く『みかん』ですしね。
熊野市周辺地図です