遅咲きの桜は咲いたし、旬の食材の「さらたけイカ」は食べたし、「鰯のから揚げも食べたし。「ゴンパチ」も食べたし、「藤の花」は咲いたし…
海からは「塩」を含んだ霞が陸に向かってたなびいていますし…
熊野路ももう初夏になっているようです。
「きす」「かます」の寿司も初夏だったのかなあ?
「茗荷の子」が出てくる頃です。
田舎ですから、車で5分で山です。
歩いて2分で浜に出ます。
庭は自然に任せて半分以上はジャングルです。
自然が一杯ですね。
こんなに自然だらけのところですんで居ても、「季節感」は昔に比べ落ちています。
一番変わってしまったのは、食料品店でしょう。
そもそも、町中から「八百屋」「魚屋」がほとんど消えていますけどね。
昭和の合併冷が出る前から「町制」を敷いていた木本町で、辻辻に八百屋や魚屋があった所でもほとんど消えました。
スーパーになってからは、一部の鮮魚コーナーなどで「地場物」が並ぶだけで、流通センター経由の全国の産品が並びますから季節感が消えてゆきました。
いろんな物が食べられるし、品物は安定供給されているし、ありがたい面もあるのですが、買い物の時に「地場物コーナー」を覗かないと、「ああ、夏だなあ・・・」と言う感覚が味わえなくなっています。
真冬に「ニュージーランドの南瓜」なんて並びますからね。
地球は丸いし、傾いた地軸で自転と公転をしているのですから当たり前なんですが・・・
昔からの「田舎の旬の物」って、料理屋さんには出ないようですね。
と言うより・・・
大層なものでは無いですからね。
「サラタケイカ」でも、地元では茹でておかずにしますが、こいつをおかずになるほどつけた料理となると、「お袋の味の店」の定食になってしまいます。
「他所の人には気の効いた物をださなあかん!」 と言う感覚では、うんと小さなやつを「珍味」として出すだけになりますね。
これは、ここだけではなく全国そうなんですけどね。
悪いことに、こんな「田舎料理」は地元の人はわざわざ食堂では食べませんから、ますますメニューには載りません。
むずかしいです。
かといって、「私のところに来れば食べさせます」 なんて言うほどそうした料理は作れませんしね。
まして、「気の効いた盛り付け」なんて出来ませんしねえ…
鍋料理じゃないのに、鍋ごと食卓に持っていって腹一杯食べる…
年に数回程度、自分で作って自分だけが味わっています。
ご希望の方は、写真付きの書類選考でもしてからならお作りしないこともありません。
男女平等で無いと法に触れるそうなのでどっちが駄目などとは書きません。
年齢による差別も駄目だそうですから、しませんが、区別はさせていただきます。
熊野市周辺地図です