ここ紀伊半島の南熊野市辺りは元々海の底です。
名勝「鬼ヶ城」も奇岩「獅子岩」も最古の神社「花の窟神社」もみんな海の底から出てきたものです。
そんなに昔のことではないようです。
御浜町のずいぶん陸地に入った辺りにある砂利浜の跡から出てくる「貝」も化石のようなものではなく普通の貝のようです。
地震と津波でびくびくしていますが、元々海の底だったところに住んでいるのですからね。
人間が勝手に埋め立てたところじゃなくて、神様が、「しばらくお前らが使えよ!」と、水から出して貸してくれて居るのですから、神様を怒らせなければ当分は海の底に戻されることは無いでしょう。
たまに、『お前ら汚すでのう…』と、大雨で洗ったり、足りない時は高潮や津波で洗濯したりするようです。
熊野は「原発」なんて、「神をも恐れぬ人間の思い上がりの産物」を作りませんでしたから、多分、むちゃくちゃな怒りには触れないですむでしょう。
写真はこの周辺でも見られる海の時代に侵食された岩山です。
場所は南牟婁郡紀宝町神内(こうのうち)です。
海からは結構離れています。
このお宅の自家用庭石のようです。
少々でかすぎて、縁側から竜安寺のように鑑賞することは出来ませんね。
でも、びっくりすることは無いでしょう。
エベレストもマナスルも全部海の底だったのですからね。
そして、日本も泥をかき回してバッチャンとやって出来たのだそうですからね。
陸地なんて平らにならせば全部海に沈むのだそうですし…
怖がっているより、自分たちで思えばそっち向きに進化するようですから、鯨たちのように海に戻ろうと念ずればよいのかもしれません。
熊野市周辺地図です