この辺りは「東南海地震」の震源地のそばにあります。
震源地候補はこの陸地も入っているのです。
直下型・沖合い型・・・どっちにしても地震発生までの「カウントダウン」に入っています。
熊野市は田舎町です。
ビルディングなんて物はありません。
木本町と井戸町と言う中心部でも、高い建物は三階建ての小学校、5階建ての市役所、4階建て?の県事務所、4階建て?の天理教宿舎位のものです。
これらは全部低い所にあります。
こんだけしかないのに、時間の余裕が5分から20分…
とてもじゃないがそこまでたどり着けないし、木本小学校などは二階のフロアーと海岸最前線の我が家の敷地と同等なのです。
つまり…
逃げる場所が無いとも言えるのです。
幸いなことに、入り江でも無いし、昭和19年の東南海地震で尾鷲などが壊滅状態になったときもここは大丈夫と言う地形です。
でも、安心は出来ないし…
町の真ん中に聳える岩山、「要害山」に登れば、大丈夫なのですが、登り口は二箇所だけ…
急な階段と言うのは、命が掛かれば登れるでしょう。
この新しい階段の部分を登るだけで海抜20mにはなるでしょう。
もう少し登れば、紀伊半島のほとんどが壊滅するような津波でもさらわれることは無いのですが…
ここへたどり着く道が大丈夫なのか…
都会の家のように弱くないはずだし、東南海のときも建物の被害は少なかったようですから…
この要害山は公式の避難場所には入っていません。
上には建物も無し、水も無し…だから行政としては指定できないでしょう。
しかし、お年寄りの多いところで何百メートルも走れません。
生き延びてなんぼの話です。
周辺の住民の皆さんもとりあえず生き延びるためにここに登るつもりの人が多いです。
それが、津波から逃れる道ですからね。
普通の津波と違って時間との争いです。
熊野市周辺地図です