物産振興会の中ではちょっと異色なさかな屋さん…
そして、一番遠くの会員さんです。
店の名前は「はじ丸水産」です。
と、言うより…この魚屋sんはお店が無いようです。
場所が「甫母町」ですから、ちょっとお店をやるには集落が小さすぎます。
開業したのは少し前のようです。
ネットで検索すると、県の事業などで製品開発をして始まったような記事があります。
ご主人夫婦は近大高専の卒業生だとか…
遠い所なので面識がありません。
開発したのは、「麦味噌」を使った干物です。
この「麦味噌」は甫母町のご婦人方が作り出したもので、その「麦味噌」と「地場の魚」を一緒にしたのが「麦味噌干物」です。
大体、魚と味噌と言うと、切り身の魚を味噌に漬け込んだもので、味噌の中に魚が沈んでいるか、味噌がまぶされたままで売られています。
ここのは「麦味噌干物」ですから、「みりん干し」のように干物になっています。
残念ながら、私は「甫母の麦味噌」も「麦味噌干物」も口にしたことがありません。
写真のものは「さばの麦味噌干物」ですが、けっこう味噌がしみこんでいるようです。
この魚屋さんは、熊野市では珍しい「催事屋さん」みたいです。
店を常設できない所ですから、出張販売に出るしかないともいえますけどね。
三重県の水産物販売では、伊勢の方には「催事屋さん」が何軒もあります。
そちらは本格的なもので、百貨店の物産展とか役所主催の大きな物産展では良く見かけましたし、実演販売なども素人とは全く違ったものでした。
このご夫婦は開業して日も浅いですから、苦労しているかもしれません。
イベントなどの販売は「値段と商品」だけではなく、「お客さんとの間」が大きいようですからね。
東京ドームのイベントでは、隣りあわせで、私たちは「サンマの丸干し」を売り。伊勢の催事屋さんは「いわしの丸干し」などを売ったのですが。あれよあれよと言う間に自分のを売り切って、その勢いで熊野市の干物も売りさばいちゃいましたからね。
イベントで飯を食うのは中々大変だと思います。
まだ若いですから、これから先を期待しましょう。
熊野市周辺地図です