今日のお弁当は、「熊野市物産振興会」所属のお惣菜屋さんの弁当です。
売っているのは、「記念通り」です。
熊野市駅から松本峠に向かうと、進行方向右側です。
記念通りを作った時…皇紀2600年ごろに買収残りとして奥行きが1間も無い土地があります。
そこに建っているのが、このお惣菜屋さん、写真屋さん、はんこ屋さんなどの入った建物です。
古い町では「間口税」なんてのがあって、間口が狭く奥行きが深い敷地が多いのですが、その時代ならこのお店などはものすごく損な敷地です。
保冷のショーケースを置くと左側など後ろに空間が無いくらいです。
こうした在庫スペースの要らないものを売るには効率の良い店かもしれません。
右端に、ちょこっと隠れて休む場所があるだけです。
お惣菜屋さんですから、ショーケースには色んなものが並んでいます。
田舎風の煮物から揚げ物まで揃っていますし、お寿司も「サンマ」「のり巻き」「こぶ巻き」など田舎寿司が並んでいます。
おかずと一緒に買うと、充実したお昼ご飯になりますよ。
「こぶ巻き」…「こぶの寿司」は大阪圏内だから出来たものかもしれません。
昆布を少し薄く削ったものを戻して少しだけ煮た物に寿司飯と芯の具を入れてのり巻きのようにまいたものです。
バッテラの上に張ってある昆布のようなものの寿司です。
ダシにする昆布で巻くのですから美味しいですが、他の土地ではあまり作られていないようです。
でも、「昆布」がこの地方で取れませんからか、「熊野名物」には入れてもらえません。
「柿の葉寿司」なんて、中の魚はそこで絶対に獲れないのに名物・特産になっているのにねえ…
「こぶの寿司」は薄茶色で見かけは冴えないともいえますけど…
ここのお弁当は普段、地元の人が買って食べているものですから、普通には予約は要りません。
でも、大勢の分とかは予約しないとこんな店ですから並んでいません。
電話は 0597-85-2735 です。
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