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LUZの熊野古道案内

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2011年 03月 22日

熊野の旅 熊野は中流

 今日のタイトルの「熊野は中流」と言うのを見れば、なんだか熊野市民が豊かに聞こえますが、この「中流」は収入や生活ではありません。
 自慢じゃないですが、所得は全国平均を大きく下回ります。
 暖房代、被服費などが北国よりうんと安上がりなので所得の割りにのんびりはしていますけどね。
 今日の「中流」は潮の流れの話です。
 フィリピン沖から北上して、日本列島を洗い、暖めながら流れる「暖流・黒潮」からみると、熊野は「中流域」です。
 ここを通って、房総半島をかすめ、三陸沖で北からの親潮にぶつかります。
 その先は親潮が下にもぐり、暖かな黒潮は襟裳をかすめて北太平洋へ…

 房総と三陸の間に福島県があり、壊れた原発が並んでいますね。
 日本列島を潮の流れから見るとかなり下流にはなりますが、その先には三陸から北海道沖の漁場があります。
 私の時代の社会科の教科書にも出てきた日本有数の漁場です。
 震災で壊滅的な打撃を受けたので、今は出漁する漁船も少ないですが、必死に立て直しに掛かったようです。

 この海に、報道はまだされていませんが、放射性物質が大量に流出している可能性が高いです。
 野菜で問題になっている、フワフワと空中を漂う気体で半減期の短い「ヨウ素」などではなく、場合によっては核燃料そのものに含まれる金属性の放射物質も流れ出ているのです。
 「ポチャン」とこぼれただけで問題になるのが、一番弱い放射能を含む使用済み核燃料貯蔵プールの水です。
 ここへ緊急事態とは言え、大量の海水を注ぎ込んでかき回したのですし、その溢れたり飛んだりした水はこの世から消えるはずも無し…
 調整池など機能するわけも無し…
 とうていし基地内で収まるはずがありません。
 そして、その数倍どころか、普段なら絶対に外部に出してはならない、「炉本体」の冷却水も溢れているようですが…
 これも、今検出されているのは気体として漂うものです。
 重いもの・・・半減期が長く、なおかつ体内に入れば排出されにくい「放射性同位元素」はこの水とともに海に出るはずです。
 そして・・・
 椰子の実では無いですが、黒潮に押されて地球を回りだします。
 離れれば拡散して濃度は薄くなりますが、化学物質と違い、その一粒が怖い代物です。
 不安を煽るのでは無いですが、どうして、無視されているのでしょう。
 そして、事実を報じて、食べても良い限度をも知らせるべきでしょう。
 分かりきったことなのですが、いつも後追いです。
 まあ、総理や官房長官はド素人でも仕方ないですが、「優秀な」官僚が居るはずなのに…

 熊野は福島の更に上流です。
 つまり…
 こんな時には、大王崎沖…御前崎沖・・・伊豆半島沖…伊豆諸島・・・房総半島沖・・・常陸灘…寄り道で東京湾などを汚しながら福島に届くのです。
 ほぼ日本の太平洋側漁場は全滅します。
 なのに…
 ここに原発を作りたかったのです。

 空気の流れからすると、原発銀座の福井・石川は東京の上流なんですけどねえ…
 日本海の方が津波は少ないですが、直下型地震は多いかもしれません。

 この事故の直前に行った熊野市議会二月定例会で私の一般質問に対し熊野市長は「原発は要らない」と明言し、きちんと正規の議会議事録に残されます。
 まさに、公式発言なのに…
 そのあとで、「原発を誘致すべき!」と言う意見を発表した若い人がここに居ました。
 事故の前とは言え、どうしてなのでしょうね?
 昔のように中電の工作も入っていないはずなのに…
 「お国のため」が格好良いのでしょうかね???
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 この人たちの代わりに、ここに「熊野原発」が座るはずだったのです。
 そのすぐ先が、黒潮が流れる「熊野灘」でその下には、有名な『東南海地震』の震源地があるのです。
 『あんた!  それでもここに原発を作りますか?』


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-03-22 09:54 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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