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LUZの熊野古道案内

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2011年 03月 01日

熊野の旅 発想の順番

 日本の自治体とか住民の発想におかしな所があります。
 ことの観光に関してはその傾向が強いような気がします。

 「駅前整備」「会館建設」なんてのが「集客能力アップ」に繋がると思うんですね。
 田舎の駅前が綺麗になったからって、わざわざそこへ出かけますか?
 地元の通勤客が多くて混雑するので改造すると言うのは分かりますけどね?
 他所の人でそれを目当てに来るとすれば、「先進地視察」「行政視察」なんて商店街とか議会議員とかが官費を使ってやってくるくらいの話です。
 大体、こうした再開発を行った駅前などは、「金太郎飴」になるか、「言われてみればなるほどそうなっているねえ…」と言うようなデザインがされていたりするものです。
 でも、それがきっかけになって観光地を訪れるはずも無し…
 そりゃあ、「綺麗になりましたねえ」と褒めるでしょうけどね。

 「観光会館」「資料館」なんてのも、元々客を呼ぶほどの「郷土芸能」とか「祭り山車」などのあるところなら、常設施設があると若干増えるでしょうけどね。
 しかし、全国で作られたそうしたものも、億の金をかけ、館長などの人件費、維持費をかけて閑古鳥と言うのが多いようです。
 パンフレットなどではよしなに書いてあるのが多いですけどね。

 こんな箱物の類は、「来る動機」になるほど有名にはなれません。
 たまたま来た人が見る程度で終わるのです。
 観光の客が動く動機は、違う所にあるでしょう。
 「ドラマで絵有名になった」と言う、一過性のブームもありますね。
 今からしばらくは、「新幹線が通じた」と言う、南九州や青森方面に客が動くでしょう。
 これとて、通過地点に成りかねない北九州がおびえていますね。
 高速道路などもそうです。
 もはや、全国をほぼ網羅していますから、端っこの方で新しい路線ができても全国的には話題にも成りません。
 せいぜい、開通の日のローカルニュースで流されるくらいでしょう。
 少しは通行量も増えますが、県内の人とかが主体になるようです。

 「食い物」を求めて旅をする人もいますが、良くも悪くもテレビなどが、やたらと変なグルメ番組をやって、気軽に食べてみられる様なもので無いやつを紹介します。
 温泉に浸かって、床の間付きの部屋で…
 おまけに、「旅館」=「女将」なんてのが当たり前だと洗脳したり…
 普通の人の「旅」って、あんなふうなのでしょうか?

 それを求められても、この辺では無理ですね。
 そもそも、お金を使わない「熊野古道歩き」の人たちはそんなものを求めていないような気がします。
 ああしたものを求める人は、南紀なら「勝浦」「白浜」にそれを期待するでしょう。
 その、名門の温泉地でも多くの旅館が廃業してしまっています。
 本来の観光資源で世界との競争にさらされていますからね。

 団体さんを誘致しようとすれば、旅行業者にたかられて吸い尽くされると言う図式は今もあるようです。
 今流行の「集団クーポン」みたいなものです。
 でも、それに応じないと客を回さない…
 まあ、一等地で一杯支店を出して飯を食っているのが旅行業者ですし、それを支えているのが現地のダンピングなんですから仕方ないですけどね。
 それをやっても、国内観光は…

 お金を使わない「古道歩きの人」だけでも来ているうちは良いでしょう。
 でも、山を下りてしまうと歩く楽しみががくんと減ります。
 その土地らしさ・・・などと言う風物が消えてしまった今の日本では…
 ばあちゃん連中に「もんぺをはいて手ぬぐいでほうかむり」でもして貰って演出すれば人気が出るかもしれませんけどね。
 ベトナム同様にこの辺で昭和40年ごろまで当たり前だった、昔ながらの天秤棒の魚屋、「イタダキ」と言う頭に物を載せる風習も復活させて…
 タバコはキセルか「木の葉で刻みたばこ」でなくては…
 こんな提言すると、資料館を建てて蝋人形を展示しかねませんね。
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 これは今のハノイですが、昭和40年ごろまでの日本はこれに近い風物でした。
 「魚いらんかのーー」
 毎日、木本で見かけ、耳にしたものです。
 「一心太助」ではなく「魚屋のおばちゃん」が街を歩いていたのです。
 「一心太助」なんてのも通じないでしょう・・・「大久保彦左衛門」も… 


熊野市周辺地図です
 

by je2luz | 2011-03-01 11:49 | 熊野 | Trackback | Comments(1)
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Commented by こるべ at 2011-03-01 22:55 x
 地域おこしで成功した例は高知の馬路村ですね。「田舎」を売り物にするために、道路は舗装しない。信号機も付けないとか徹底したそうです。馬路村の担当者に、紀州地域の地域おこしが成功しない要因はなにかと聞いたら、尾鷲の話をしていました。「あそこは馬路村と気候が似ているので私はよく出かけるのですが、干物は絶品です。尾鷲ブランドにして全国に売り出せば成功間違いないと思うのだが、そういう話をしても尾鷲の人は乗ってこない。つまり火力発電所なんかからお金が下りてくるので、売って出なくともそこそこの生活ができる。馬路村にはそれがなかった。売り出さねば明日がないほど追い込まれていたのです。今思えばそれがよかったと思います」
 ということは、熊野もその域にさしかかっているのではと思うのですが、やはり過疎債とかがそういう危機感を麻痺させてしまっているのでしょうか。。


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